見出し画像

22世紀の民主主義 成田悠輔 【読書感想】

「22世紀の民主主義はどうなっているのだろう?」

▪️政治家や政党よりも、政策に投票したい
▪️民主主義が低迷している
▪️時代の変化は著しいのに、変わらない選挙と政治の仕組み
▪️新しい政治や選挙のあり方が問われている


『読書感想』


政治の話って難しい。
正直、僕はそんなに政治に関心がない。
無関心ではないですが、
良くも悪くも今の社会に満足していて、
期待していなくて、
それどころじゃないというのが、本音。

本書を読んで不安になった。
「確かに民主主義は衰退している…」
アメリカの政治情勢や社会主義国の情勢、
民主主義国家は経済も衰退もしている。
このまま世界はどうなっていくのだろう?

選挙制度についても本書の内容で
その通りだと感じた。
一人の政治家を国民は選んで投票するけど、
専門分野は多岐にわたる、
すべてその政治家一人がいいとは思わない。
政治家や政党よりも、政策に投票したい。
正直、そう感じた。
政治家は目立つと得をするから、
変な人が目立とうとする…
そんな選挙って嫌だな…

これだけ社会はIT化された。
もっと便利になるだろう。
だけど、選挙は原始的なまま。
そのままでいいのかな?

22世紀はどんな社会になっているのか。
そんな視点を持ちながら、
政治を眺めるのも、悪くないと思った。


『心惹かれた言葉』


無意識データ民主主義

政治やそれを縛る選挙民主主義を、
放っておいても考えたり動いたり
したくなるようにできないだろうか?

資本主義的市場競争は、格差を生む。
この辛さを忘れるために人が
引っ張り出してきた鎮痛剤が、
凡人に開かれた民主主義なのだろう。

生まれたばかりの民主主義を観察した
プラトンが書いた「国家」。
貧富の差が拡がりすぎると、貧乏人は
金持ちに対する反乱を企てる。
反乱に勝利した貧乏な大衆が支配権を
握ったとき立ち上がる政治制度が
民主国家だ。
そしてプラトンは、こういう民主主義は
優秀者に支配された理想国家の
堕落だと考えた。
プラトンの師ソクラテスを死刑に
処したのが民主国家だったことからも
わかるように。

インターネットやSNSの浸透に伴って
民主主義の堕落が起きた。
閉鎖的で近視眼的になった民主国家では
資本投資や輸出入などの未来と他者に
開かれた経済の主電源が弱かった。

高齢者も問題だが若者も問題に
なってしまっているのが
今の日本の絶望的状況だ。

本当に大事なのはいわゆる
シルバー民主主義の撃退では
ないかもしれない。
では何が真に大事なのか?
はるか方の未来の声を
政治に導入することだ。

政治家・政党 から 争点・イシュー へ

選挙なしの民主主義は可能だし、
実は望ましい。

アルゴリズムで民主主義を自動化する

選挙はアルゴリズムになり、
政治家はネコになる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?