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読書について考えたこと

「自分には残された時間がないからもう本は買わないのだ」と答えた。

『長い読書』島田潤一郎

ぼくは、自分だったらと考えた。

ぼくは、余命宣告を受けたら、きっと「読む」より「書く」だろうと思った。

大切な人への手紙。
お世話になった人への感謝。
残される人が困らないために必要なこと。
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そして、やっぱり本は買わない。

新しく本は買わないけど、ぼくの人生に編み込まれた本は手元に置いておきたい。

書くために。

伝えたい「ことば」があった本を手に取り、ページをめくる。その「ことば」に出会ったときの気持ちを味わいながら。

そして、大切な人の人生のどこかで、その「ことば」が役に立つことを祈りながら、書き写す。

書き終えたら、それらの本をあげたい。

どの本を誰にあげたらいいかは、きっと本が知っている。
なんでそう思うかというと、ぼく自身、必要なときに、必要なタイミングで、読むべき本に出会ってきたからだ。

本に限らず、出会いってそういうものなのだろうと思う。

幸いぼくは、まだ本を買っている。

つい先日も、行ってみたい本屋さんがあって、1時間半かけて本を買いに行った。

そして、本を読むという贅沢な時間の使い方をしている。


ぼくにとって、本はとても大切なものの一つ。
本が、この世界にあってよかった。
ときどきそう思う。

今後の活動費に使わせていただきます!