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丁寧な暮らしの始まりは500円ちょっとの枕から


10年ぶりくらいに枕を新調した
一人暮らし始めた頃は低反発の自分で選んだもの
その次は母親からもらったなんか首にいい枕
その枕がついにシミ汚れと沈みっぱなしのクタクタ枕になっていた

きっかけは丁寧な暮らし系のラジオで
枕を新調する話題が上がったことだった

「どれにするか迷って決定を引き伸ばしていたけど
『どれを選んでも、今のボロボロのよりもきっとマシだよ』と
 パートナーに言われた」と話しているのを聴き、
なるほどと私も自分の枕にやっと関心がいったというわけだ

根っからのズボラな私は
ものの捨てどきがわからない

自分しか見ない、使わないものであれば
壊れるまで使う
ものの見た目の悪さによる不快感閾値は
きっと人並み以下だと自覚している

自分が生活する自分の部屋が汚くても
別になんとも思わないが、
世間一般的に見て
どういう状態が美しくて
どういう状態が汚いのか、は分かっている。と思う

そんな私はその週の休みに
丁寧な暮らしラジオに感化されて
ニトリに行った

棚に枕が見本としていっぱい並べられているけれど
手でぽんぽんと触ったところで
はっきり言ってどれが自分の頭に合うのか
さっぱりわからない

寝てみたい、自分の頭を乗せて
ゴロゴロしてみたい、、、

やっぱり今使っているボロボロのが良いんじゃないか、、、と
頭によぎるが、
いやいやあれはもう現役引退だ、と
もう一人の自分が購入を促す

棚に置いてある見本を一通りぽんぽんした後、
丸洗いできることが売りのクッション枕を手に取った
まずは清潔さから人並みに持っていこうかなという思考も相まって選んだそれは
その中では一番安い枕だった

その日の夜は彼が来る予定だったので
早速新調した枕をセットしておく
自分のこれまたボロボロベッドにセットしたその枕は
棚で触った時よりも何倍もふにゃふにゃホワホワの
柔らかい枕であった

彼が来るなりくつろいで良いよ、と促してみたところ
寝るやいきなり「これ大丈夫と!?」と一言
私「いや、大丈夫じゃない」
大丈夫じゃないんかーい

彼の驚きに驚いた私の咄嗟にでたのが
きっと本音なんだろう



まずは一歩変わったということで
この枕を自分の頭に合わせていくところからの始まりだ

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