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いかに心地よくお昼休みを過ごせるか、それは私にとって重要事項のひとつである




高校生の頃から
昼食を誰かと食べることをやめた

それは
自分と周りとの
境界線を感じるようになってしまって
居心地が悪くなった頃だった

屋上や廊下の人気のないところで
こっそり、そそくさと
お弁当をかき込み、
誰もいない図書室で
残りの時間を静かにひっそりと
過ごしていた

社会人になって
職を転々としたが、
今はありがたい環境だと感じるのは
きっと過去の苦い思い出があるからこそだ

今の職場は
お昼休みは交代制、
1時間でどこで何をしようと干渉されない
呼び出しの連絡も来ない

初めの頃は
車で5分の住まいへ戻り、
コンロで調理して食べていたけど

ここ数日は
冬が明けたようで
春の気持ちよさを感じるポカポカ日和である

私はひとりで
「屋外で食べること」が大好き
職場から歩いて5分ほどの場所に
人気のない公園を発見してからというものの、
たびたび足を運んでいる

「外で気持ちよく昼食を食べたい」その一心で
人生30年を超えて初めて、
お弁当を毎日持参する習慣が続いている

お弁当持参の方が
経済的だし、健康的だし
いいことづくめなのは知ってるけど
今まで全くそんな心の余裕がなかった

欲求を満たす目的として身についた
お弁当習慣
今では準備も手慣れてきたものだ

今日はちょっと寒かったけど
そんな日は車を駐車場の端っこに止め、
車の後方トランクを開き
そこにちょこんと座れば
たちまちランチスポットの出来上がり

寒さが我慢できなくなったタイミングで
車内に入ればいい

外の風や温度を感じながら食べるお弁当は
とてもおいしい

費用とか栄養とか味とか
それも大事かもしれないけど
そんなこと以上に私は
この時間に満足感を抱いている

すっかり白米の摂取量も増えたので
早速明日以降のお米7合を一気に炊いた夜であった

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