【出版社就活体験記#5#終】内定、そして終活

2022年某日、第一志望の出版社から内定の電話を頂き、無事に終活しました。私は早期に内定を貰ったりはしていなかったので、無職にならずに済んだこと、そして何より働きたい企業で働けることに喜びを感じました。

内定から時間がたち、もうすぐ社会人になる今でも、その時のことはよく覚えています。こういう人生の分岐点ともいえる瞬間は、一生覚えているのでしょうね。

総括として、今思っていることをまとめようと思います。社会人になって見返したらまた違うことを考えているかもしれません。どう自分の価値観が変わるのか、それも楽しみです。

結局、出版社就活はどうなの?

超高倍率な出版社。思ったこととしては、①難関だけど、倍率ほどではない②圧倒的情報格差が問題、あたりでしょうか。

①について:
これはtoCあるあるだと思うんですけど、その会社が出している商品が好きだから、とりあえずESを出す、という人が多い印象です。数百倍くらいの倍率がありますが、本気で内定を取りにいっている人に絞ると数十倍くらいの倍率になると思います。

そもそも倍率だけで就活の難しさははかれないような気はします。外コン、外銀とかのほうが難しくないですかね、、?
然るべき対策をしたら、結果はちゃんとついてくると思います。

②について:
こちらはnoteを書くきっかけにもなった点なんですが、情報が少ないですよね。ESはどう書いていけばいいのか、面接はどんな感じか、作文はどうすればいいのか、、。特殊であるがゆえに一般的な就活対策が通用しない。しかし、対策についての情報が閉じている。

実際に内定者の人と話したんですけど、マスコミ塾みたいなところにいってる人がかなりの割合でいました(悪いわけではないです)。

という感じで、結論本気で対策すれば内定はいけると思います。そのためには内定者や社員をみつけて徹底的に添削してもらったり、模擬面接してもらったりするのがいいでしょう。この言い方が正しいかはわかりませんが、就活は「やるかやらないか」で決まると思います。少なくともこのような自責思考を持つことが重要だと思います。

最後の意思決定:少しの不安と大きな期待

さて、内定を貰った瞬間に(当然第一志望だったので)就活は終わりを迎えたわけですが、これもまた当然、不安もありました。あるあるだと思いますがこちらも記しておきます。

本当に社会で通用するのか?

まだ学生のガキが果たして社会人としてバリューを発揮(すげーコンサルみたいな言い方)できるのか?と思ったりしてます。もちろん会社としても1年目から結果を出せとは思ってないかもしれないですが、お荷物みたいにはなりたくないです。

出版社は年功序列で終身雇用であるとはいえ、それでも今の時代的にどうなるかはわかりません。一人でも生きていくに足る人材になれるのか、不安は付きまといます。

可能性が狭まるという実感

簡単に言うと、生涯この職種で生きていく可能性が非常に高くて、それが、学生までで感じていた「無限の可能性」が有限になっているのだと強く実感させるに至った、ということです。

今の時代、転職が当たり前になっています。故に、可能性はいくらでもあるのでは?と思うかもしれません。しかし、私は少し懐疑的に思っています。第二新卒枠は別として、転職するのって、あくまでそれまでの経験・スキルをベースにするものです。つまり、業界や職種については大きく変わることはないのではと思うのです。

営業なら営業を極めて、外資のフルコミにいく、経営コンサルタントなら、コンサルファームのtierをあげて転職していったり、事業会社の経営に携わる、などです。

学生(就活生)のうちは、これらのどれにでもなれる可能性を秘めています。いろんな職種から内定を貰う場合もあるでしょう。しかし、一度職種を決めたら、簡単に後戻りはできません。不可逆なのです。編集者になると決めたのなら、おそらく一生編集者か、少なくともコンテンツに関わる仕事をすることになるでしょう。

この”無限→有限”へシフトをする感覚は大いに不安を感じさせます。もっといい選択があったのではないかと、思うことはよくあります。そしてこの感情が消えることは一生ないのでしょう。

それでも、コンテンツを作るという魅力に惹かれる

と、今述べたような不安があるのにも関わらず、私は期待のほうが大きく感じています。コンテンツを作っていくということが私にとってはすごく楽しみだからです。不安は確かにありました。しかし、それでも内定ブルーみたいにはならなかった。それだけ自分にとってやりがいのある仕事であると、今は考えています。

読み返すと、新入社員の時だけ無駄に意識高いやつみたいになってますね。まあそれでもいいです。現状ではベストであると確信しています。きっとなんとかなります。

当然ながら、内定はまだスタートライン

先ほど就活は「やるかやらないか」と言いましたが、編集者として大成するかは、努力の範囲を超えている部分がありそうです。売れっ子編集者とそうでない人がいる。その差は何かと言われると、才能によるところがいくらかあるように思います。クリエイティブな仕事だからそういう側面があるのは否めません。

では、自身の才能はどうなのか。こちらはやってみないと分かりません。ただ、少なくとも内定まで到達したから、どこかにそれなりのポテンシャルを感じてくれているのだと信じています。

とりあえずの目標は、ヒット作を立ち上げることです。目指せ100万部作品。

ところで、売れっ子編集者ってどれくらいいるでしょうか。漫画に絞っても、(同じ会社で)数年に一人くらいでしょうか。となると、現在の位置というのがなんとなくイメージできるかと思います。具体的に数字で考えてみると、

・編集志望の内定者/編集を志望していた人=100くらい
・売れっ子編集者/編集者=数十~100くらい?

つまり、割合的にはちょうど真ん中です。もちろん、売上がすべてではないです。しかし、売れる作品を企画できる人が編集者としてのスキルを高く備えているのもまた事実かと思います。

そう考えると、今がちょうどスタートラインなのかと思います。ここからさらにふるいにかけられて、結果を残していかなければなりません。やはり不安は絶えません。しかし、ここまで来たからには、チャレンジするチケット得たからには、全力で頑張ろうと思います。

こんな感じで就活の振り返りは終わります。何を書くか、構成も何も考えずに思いついたことを書いただけの駄文ですが、読んでくれた方はありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?