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【9-13】知っているとはどういうこと?

古代ギリシャの哲学者、ソクラテスの哲学的思想や在り方を表す有名な言葉で、「自分が如何に知らないのか(無知)ということについて知る・自覚すること(の知)」という意味です。

本を読む、人と話す、物を使う、音楽を聴く...様々な日常生活での行為を通じて、自分の無知さ(もしくは”人類の”と言ってもいいかもしれませんが)に気づくことばかりです。

例えば、水道水で手やお皿を洗いたい時、蛇口をひねると浄化されたきれいな水が出てきます。

これは皆さん知っていることだと思いますが、果たして〈本当に〉知っている状態なのでしょうか?

もう少し分解して考えてみるとこのような感じだと思います。

蛇口をひねる→(よくわからないけれど、どこかで水を綺麗にする仕組みがあって、水が出る機械やモーターのようなものがあって、適切な温度に調整されていて...その他自分の知らない色々な工程がたくさんあって)→(なんと便利なことに)水が出る

※話題に出しておいてすみませんが、正確な仕組みは自分も知りません。

ここ近年、急速にDXやペーパーレスといったデジタル化が加速すると共に、明らかに身の回りのブラックボックス化が進んだことを実感しています。

何故かはよく分からないけれど不便さを解消し、便利さを提供してくれる機能や機械に囲まれています。

だからこそ人類は今まで以上に考え、周りの事象に疑問を持つことが必要なのだと思います。

さもないと、人は自ら正体不明の物を作りだし、その物に環境を支配されてしまうことになってしまいます。(もう既になってきているというのが事実でしょう)

「自分が知らない状態であること、無知であることを自覚し、その上で知ろうとすること」を忘れないこと、そして学び続けられる人こそ、自分の無知を自覚できる人なのだと感じた今日この頃です。

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