米国の確定申告(個人)の基本

もうすぐ2020年も終わります!
、、、、ということはアメリカに住んでいる人にとっては頭の痛い、
"TAX RETURN”の時期になりますね!

今回は、個人所得税がどうやって計算されているのか、ざっくりまとめてみました!

① 総所得(Gross Income)の計算

まず給与所得、受取利子、配当、年金、家賃収入、キャピタルゲインなどの全ての所得を合算します!

②所得調整(Adjustments)

次に総所得に調整を行います。SE tax (個人事業税)、Self-employed SEP (個人事業年金繰入)、Alimony (慰謝料)の支払い、学生ローン金利、学費などが対象となってます!

③調整後所得(Adjusted Gross Income:AGI)の計算

先の①から②を差し引いて計算されます!

④所得控除額(Deduction)の計算

標準控除(Standard deduction) 、項目別控除(Itemized Deduction)の大きい方の所得控除を選びます。
補足ですが2018年の税法の改正(トランプ税制)により標準控除の金額が大幅にアップしました。反対に、項目別控除の項目が大幅に制限されたため、標準控除をとるケースが以前に比べて多くなりました。

⑤課税所得(Taxable Income)の計算

先の③調整後所得(Adjusted Gross Income:AGI)から④所得控除額(Deduction)を差し引いて課税所得を計算します!

⑥税額(Tax)の計算

先の⑤課税所得(Taxable Income)に税率をかけて税額を計算します。税率は10%から37%の累進税率になっています!

⑦税額控除(Tax Credits)の計算

税額控除を計算します!外国税額控除などが代表的なものです。

⑧最終税額(Final Tax Liability)の計算

先の⑥税額(Tax)から⑦税額控除(Tax Credits)を差し引いて計算します!

⑨前払税金(Tax Payments)の計算をします。

源泉徴収税額や予定納税額を合計して前払税金の金額を計算します!

⑩納税額(Tax Due)また還付額(Tax Refund)の計算

先の⑧最終税額から⑨前払税金の金額を差し引いて納税額または還付額を計算します!

以上が基本的な流れとなります!

ではまた次回に

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