ヴィッセル神戸戦レビュー progression of shonan
3連勝!5年ぶりのJ1リーグ3連勝です!
さらにさらに無失点での3連勝は25年ぶり?らしいです!凄いぞ湘南ベルマーレ!ヤバいぞ浮嶋さん! ということで厳しい試合となった神戸戦ですがしっかりと勝ち切ることができました。本当にここにきて前半戦上手くいかなかったことが結実してきている感じがなんとなくでも分かりますよね。僕も見ていてここに通れば良いのになぁと思っていたところに通せるようになっているのがなんとなく雰囲気で分かりとても嬉しいです。
ということでチームとしても大きくなっていると感じたヴィッセル神戸戦。まずは苦戦した前半から見ていきましょう。その前にスタメンから!
ヴィッセル神戸予想スタメンとスタメン
ディフェンスラインにベルギー代表のフェルマーレンが戻ってきましたね。そして中盤に元バルセロナのセルジサンペールに天才アンドレスイニエスタ。決してネームバリューでサッカーをしているわけではありませんが凄いスタメンですよね。どこを見ても代表クラス。こんなメンバーがJリーグで見られるとは思っていませんでした。個人技では圧倒的とお金では圧倒的に負けていますが必ずしもそれが結果と比例しないのが面白いところだよな、と思いつつスタメンの恐怖を紛らわせていました笑。夢のあるメンツや〜。
湘南ベルマーレ予想スタメンとスタメン
畑は元気ですね。怪我だと思っていましたがすぐに戻ってきました。そしてFWにはタリクが怪我ということで天馬が起用されましたね。こっちも若き才能と成長を続けるベテランが組み合わさった湘南らしいスタメンです。個人技に負けずに粘って泥臭く喰らい付いて世界のスターとの手合わせを思いっきり楽しんで欲しいと思いました。
嫌な予感とツルツルの芝
プレビューでは難しい試合になるのではないかなという話をしました。ある程度組織的にディフェンスをする湘南の1番嫌なのは個人技、特にドリブルで攻めてくることです。神戸のスタメンはスピードの乗ったドリブルが得意な古橋と小川。相性は最悪ですね。そしてFWの藤本はラインの駆け引きが非常に上手く湘南の綺麗なラインディフェンスも上手く抑え込めません。ただでさえ相性が悪い相手にさらにピッチの問題が発生します。
神戸はハイブリッド芝といってあまり詳しくはないのですが非常に滑りやすいんですよね。昨年の神戸戦もツルツル滑ってましたね…。滑るのはお互い一緒なんだから変わらないでしょと思うかもしれませんが湘南に対してはかなり影響してきます。湘南はまず前提として激しいプレスから始まるチームです。まずプレスをかけ後ろにさげさせる。相手がクリアをしたボールを拾ったりパスミスをさせたりしてマイボールにします。しかしこの滑りやすい芝によりプレスが全然かかりません。足を切り返そうとすると滑ってしまいボールに全くついていけませんでした。激しい寄せが出来なくなったことで前回のマリノス戦のような守備ができなくなります。 下の図をご覧ください🔻
前線のプレスがかからずイニエスタと山口がフリーに。急に持ち場を離れてプレスに出る舘と田中君ですが相手は代表クラス。これだけの時間があれば平気に裏を通してきます。畑と拓也もマリノス戦のように自分達の狙いでボールを取るということが出来ていないためカバーが遅くなります。その結果前半はボコボコに攻められました。湘南のプレスって改めて大事なんだなと感じますね。嫌な予感が的中してしまった前半でしたが神戸にお隣のサッカーチームのユース出身、湘南に欠かせない存在となった若き守護神が立ちはだかります。 ヴィッセル神戸戦プレビュー 横浜FM戦レビュー←それぞれ合わせてどうぞ
谷お借りします
写真の後ろのぬくぬくパンツが気になりますが今回のメインは谷です。ほんと凄いGKですね。まずは小川が抜け出したところを冷静に飛び出して対処すると圧巻のセーブが飛び出します。まずは27分、イニエスタがボールを受け藤本にスルーパスが通ります。失点かと思わましたが谷がシュートのタイミングで前に出て残した足でスーパーセーブ。32分広教のミスから大ピンチ。抜け出した藤本ですが谷が足に当ててポストに逃れます。この時点で肩が外れるほどガッツポーズをしました笑。 このシーンの谷のコメントがあったので載せますね。
僕はキーパーのことはよく分かりませんが自分の身体能力や相手のタイミングが分かっててさらに日頃の練習の積み重ねをしてるからこそあのような状況でセーブが出来るんですね。しかし神戸の攻撃はまだまだ続きます。クロスで入れ替わられた藤本にまたまたまた決定機。 流石に至近距離でドフリーですしこれは谷でも…
止めた!なんなんだこの男は!代表クラスだ! 頼むから帰らないでくれ!湘南に家を買って湘南の海を満喫してくれ!美味しいものも沢山あるし住みやすいし便利だし頼むから完全移籍で来てくれ! 少しふざけすぎましたね笑。ですが本当に凄いGKですね。J1リーグでもトップ、それこそG大阪の東口と肩を並べるような存在…いやそれ以上になるかもしれせんね。できれば来年も湘南でプレーしてほしいですが果たしてどうなることか…この話はまた今度にしますか笑。
神戸の前線、一矢報いる湘南
湘南は押し込まれてブロックを作ります。取ったボールを繋げたらまだ一方的な展開にはならなかったんですが神戸のフォーメーションがかなり厄介でしたね。 下の図をご覧ください🔻
神戸は433、対する湘南は352。後ろの3枚がピッタリと付かれてしまう形になっています。神戸の前線は基本守備の時も前に残っているのでフリーな状況が中々作れませんでした。湘南の最近のビルドアップはボールを回しつつ相手のズレをついて田中君か舘が1つ前に運ぶというスタイルでしたのでこのようにマンツーマンで付いてくると厳しい。おまけに押し込まれたため畑と拓也も低い位置でボールを受けて天馬や指宿との距離が遠くなってしまった。これは大きな課題ですね。
それでもなんとか攻撃にまで繋げます。粘って繋げたボールを全員で追い越してカウンター。指宿が2度の決定機を迎えますが神戸の飯倉がスーパーセーブ。ですが明らかに劣勢の中よくチャンスまで持っていきましたね。やられっぱなしのままだったら本当に一方的なゲームになったかもしれなかった。指宿は長いラフなボールが多く、プレスを何度もかけなければならない苦手なゲーム展開でしたがよく決定機を作ってくれました。後半に希望を与えてくれるプレーだったと思います。 両ゴールキーパーが素晴らしいプレーをしたことで引き締まったゲームとなり後半を迎えます。ここで浮嶋さんは大きな変更を加えました。
中川の投入で機能するプレス
後半に入り大きな変更。チャンスを作って疲弊した指宿に変わりプレス強度と攻撃のリンクに優れた中川を投入しました。これにより前半かからなかったプレスが大分改善されて神戸は簡単に前に運べなくなります。 運動量でなんとかプレスをかけるというような形だったので神戸の優勢は変わりませんでしたが決定機も前半ほどはありませんでした。浮嶋さんさすが!
前線に指宿がいなくなりフワッとしたボールは使えません。ここで湘南は天馬と中川をサイドに開かせてまず取ったらそこをめがけて繋げるようにしました。前半なんとなくで指宿に蹴っていたシーンを全員が明確にサイドを目指すことでカウンターの起点となりましたね。 チャンスも作れて茨田、未月が共に決定機を迎えますがこれも飯倉がファインセーブ。これは難しいかと思ったその時でした!
短く細かく逆サイド
神戸は点が取れずに焦りが見え始めます。どんどん前に出てくる神戸。後ろには広大なスペースがあります。 そして決定的だったのはサンペールの交代。変わった大崎は高さと対人の強さこそあれどパスの展開やスピードのある守備は得意ではありません。サンペールに支配されていた中盤でようやくボールが繋がるように。この隙を見逃さず山田直輝を投入して攻勢をかけます!
谷が素早く金子につけ畑に展開、そこから横のやーまんにつけてワンタッチで金子へと戻します。縦から横へさらに後ろへと繋ぎ神戸のディフェンス陣はボールにつられてきました。金子は目先を変えて最前線の中川へ、ワンタッチで落として天馬、そして少しワイドに開いたやーまんへとボールが渡ります。ここまでボールと人が動いてしまえば神戸のフォーメーションはぐちゃぐちゃになってしまいます。やーまんから右から長い距離を上がってきた拓也にボールが渡ります! ドフリーでの右足のシュート!
素晴らしいゴールが決まりました!ボールを動かして自分も動く、パスのベクトルを変えて相手の目線を惑わせる、そして引きつけたところを逆サイド。前半戦何度もトライしていた形が結果に結びつきました。神戸の空いた裏のスペース、交代した大崎の位置を突いたのも素晴らしかったです。年間ベストゴール級ですね!
よーし後は守り切るだけ…えっ?
湘南は坂、柴田、岩崎を入れて完全に逃げ切り態勢に入りました。坂を中心に安定したディフェンスで神戸の攻撃を跳ね返していきます。神戸は湘南のブロックに手こずり後ろで回す時間も多くなりました。湘南もそれを見逃さずプレスをかけ前に出ていきます。酒井高徳の不用意なミスを未月は見逃しませんでした! よっしゃ!このままカウンターだ!…えっ?
打ったぁぁぁぁ!!!!!! 入ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!! スーパーゴール!ベッカムを彷彿とさせる未月の50m弾がゴールへと吸い込まれて2-0!いよいよ未月は世界への階段を登り始めたのかなと感じました。飯倉の位置を確認して打つと決めた判断、ゴールの意識。未月の全てのプレーが世界へと通用するレベルへと進化していますね。湘南から世界へなんて言葉も夢物語じゃなくなるかもしれませんよ。
3連勝!
交代で入った柴田は右のウィングバック、そして広教はセンターバックの真ん中から右のウィングバック、そして左のセンターバックを務めました。こうした色んなポジションができる選手がいるからこそしっかりと試合を終わらせられるんですよね。交代で入った岩崎も非常にポジショニングが改善されてゴールへの意識も見えました。1人1人がやるべきことをやりチャレンジした、そうすれば結果はついてくるものです。神戸にチャンスを作らせることなく終了の笛!見事な3連勝!本当に凄いぞベルマーレ!
公式スタッツ
まとめ
なんかTwitterではカディスの中の人が話題になってましたね笑。ノリが良くて面白いですがTwitter見過ぎでは?
カディスはとても面白い試合をしているので時間のある方は見てみてください。湘南は課題はありつつも3連勝。難しい試合でも勝ち切るだけの力がついてきました。次は名古屋。強敵ですが自分達にベクトルを向けて慢心せずに戦いましょう。それではまた〜。
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