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首里城全焼に思うこと

首里城が全焼。言葉にならない。
特に首里城を意識して生きてきたわけでもないのに。
多くの県民が同じような気持ちになったんじゃないかと思う。

「この気持ちって何なんだろう。」

この感情について語り合う事が今後につながっていくんだと思う。
個人的には、「あー物ってやっぱ無くなるんだな」って思い知らされた。

ユダヤ人がナチスからの迫害をうけ、「思考や知識は奪われない」ことに気づいた。それから知識は彼らの宝物になった。

いまウチナーンチュは、自分の心の中のウチナーって何なのか、はっきりさせないといけないんだはずね。
物はなくなるけど、思考や知識や意思はなくならない。
今のウチナーンチュとして未来のウチナーンチュに何を残したいのか。

若者の「沖縄愛」は外から作られた?

大学の講義だったかな?沖縄観光の歴史の話で聞いた事がある。
今の若いウチナーンチュの「沖縄愛」の価値観は外部から作られようなもの。ちゅらさん、観光ブーム、安室奈美恵をはじめとしたアーティストを生み出す沖縄をもてはやす大和から作られた。って
ちょっと極端かとは思うけど、一理あるんじゃないかな。

「沖縄の何がそんなに好きなの?」と問われて、熱く語れる人は一握り。
多くの人は「えーだって、いいじゃん。海キレイだし人優しいしー」ぐらいだと思う。
私たちは「沖縄のなにが好きなのか」もっとみんなで知らないといけない。

仕事で、離島の小学生に
「みんなの島のいいところって何ー?」と聞いたことがある。
答えは「海が綺麗!」「自然が豊か!」「人が優しい!」って感じ。

「それって他の島と一緒じゃない?」
「一緒なら、観光客はもっと近くて安く行ける島に行ったほうがいいんじゃない?」
ちょっと意地悪な投げかけをすると、みんな必死に自分の島”だけ”のいいところを考え始める。

大人も子どもたちのことを笑ってられない。
私達大人はハワイ、サイパン、グアム、バリと沖縄の違いって語れるかな?
沖縄”ならでは””だけ”の魅力って、どれだけ語れるだろうか?どれだけ伝えられるだろうか?

ウチナー再発見が必要

孫子曰く「彼を知り、己を知れば百戦殆うからず」
沖縄の人は沖縄のことを知らなさすぎるんじゃないか。
くらし、言葉、食、その背景にある歴史や文化の文脈が作ったきた沖縄の価値観。

多分それらを改めて見直さないといけないタイミングなんだはずね。
「あんたたち自分たちの足元みなさいよー、いろいろ忘れてんかー」って
首里城からのメッセージだはず。

ウチナーンチュがウチナーを再発見する。
今のウチナーンチュとして未来のウチナーンチュに何を残したいのか考え行動する。

何かを掴むためには何かを離さないといけない。って言うけど
何かを離したんなら、何かを掴むしかないよね。



最後まで読んでくれてありがとうございます! これからも沖縄・地域活性化・読んだ本からの気づいたことをぽつぽつと載せていきまーす