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琉球王朝時代から沖縄に伝わる「言葉」を大切にする理由 ~「お金」と「言葉」3つの共通点~

我が家のトイレには
「沖縄の黄金言葉を集めたしまくとぅばカレンダー」がありました。

何年か前のしまくとぅばの日(9/18)のイベントでもらったやつです。

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しまくとぅばは島言葉。沖縄の言葉。
黄金言葉(くがに くとぅば)とは何かというと、
沖縄に昔から伝わる"ことわざ"のことです。

このカレンダーの中に
「言葉(くとぅば) 銭(じん) 使(じけ)ー」とい言葉が載っていました。
”言葉はお金のように大切に使いなさい。”という意味です。

お金のように大切に使いなさい???なんで???
ふと思い出して疑問に思ったのでちょっと考えてみました。

そもそも「お金」の定義って?

お金の定義ってなんだろ?調べてみた。
便利な世の中。ググればすぐ出てきます。

一般社団法人全国銀行協会さんによると
お金とは下記3つの機能を持つものらしい。

1. 価値の保存機能
2. 交換機能(決済機能)
3. 価値の尺度機能

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要は、
1.お金は貯めれるし
2.何かと交換できるし
3.価値の違いを表せる。
言われて見れば当たり前ですね。

「言葉」に当てはめるとどうなる?

「言葉」もこの3要素に当てはまりそうですね。
さっそく当てはめてみましょう。

1. 価値の保存機能→言葉は貯められる
本、日記、新聞、ブログ、WEB記事、その他もろもろ
この記事がやっていることも正にそう。
言語を記録することで、その情報(価値)を保存しますね。 

2. 交換機能(決済機能)→言葉は交換できる
言葉における交換は、会話、コミュニケーション
言葉によって、色々なものに情報を乗せることが出来る。
国が違うと通貨が変わるのと一緒で言語も変わる。
言葉も為替のように翻訳すれば、違う言葉と交換が可能になる。

3. 価値の尺度機能→言葉ではかることが出来る。
モノの価値って、お金を軸にするとわかりやすいですね。
みんな共通に使っているから。
言葉もみんなが共通に使っていて、
価値を生み出したり表現したりしてますね。

おー見事に当てはまりました。
ということは「お金≒言葉」ということで
お互い似たような性質を持ち合わせているってことか。

”お金持ち”ってどんな人?

私はお金持ちになりたいのでこの本を読みました。

本書曰く「お金持ち=お金の増やし方を知っている者」らしいです。
要はお金を使うことで価値を増やすということですね。

そう考えると、
「言葉」も使うことで価値を増やすことが出来ますね。
一番簡単な方法は「褒める」かな。

褒める=高く評価している事を口に出して言う
口に出して言う=価値を生み出す。表現する。

褒める=価値を生み出す。表現する。

上記から褒めることで価値を生み出すということが言えますね。
ちなみに、価値を伝えること(生み出すこと)を前提に「褒める」ので、
「お世辞」とは違いますね。

ということは、
言葉をうまく使って価値を生み出す人のことは
「言葉持ち」とでもいうのでしょうか。

確かに言葉をたくさん持っていて、使い方を心得ていると
多くの価値を生み出せそうですよね。

言葉(くとぅば) 銭(じん) 使(じけ)ー

琉球王朝時代。
沖縄は、交易の中心地として栄えました。
明や清、大和、薩摩。大国の狭間で生き抜いてきたからこそ残った言葉。
そこには多分、
「言葉(くとぅば) 銭(じん) 使(じけ)ー」の実践者たちである
「言葉持ち」達がたくさんいたんだはずね。
「お金」で自分と自分以外の利益を作る方法はチヤホヤされても、
「言葉」で自分と自分以外の利益を作る方法は忘れられがちかも。

昔、悪い言葉をつかうと、
おばーに「口(くち)んかい 食(く)ゎーりーんどー」
(自分の口から出てしまった言葉にやられる。の意味)
って言われて叱られましたね。

「言葉(くとぅば) 銭(じん) 使(じけ)ー、くめーきてぃ ちかりよー(注意して使いなさいよ)」

「言葉」で投資をする

ふと思ったけど、
人材育成とか地域活性化って
「言葉」を使った投資なのかも。

相手にプラスになる言葉を使う。
「言葉」が相手の「心」に届いた時、
自分のプラスとして返って来るんだはずね。

沖縄の先人が残した素敵なことば、実践できるように精進します。

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