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ビジネスフレームワークもポ○モンも一緒

タイトルのポ○モン。
無意識に丸を埋めませんでした?

下記はどうでしょうか?

1+1=?
○川家康

勝手に答えを頭に浮かべてしまいますよね。

今回紹介する『「ついやってしまう」体験のつくりかた』 はこのような
人間がどんなに避けようとしても「ついやってしまう」体験デザインについて書かれた本です。("1+1=?"と"○川家康"は本書引用)

著者の玉樹真一郎さんは元任天堂の企画開発者ということもあり、
ゲームを切り口に「つい」の仕組みをわかりやすく解説してくれています。(文章の書き方も超優しいです。)

全体像を伝え、穴を認識させる

一番頭に残ったのが
「全体像を伝え、穴を認識させるコトで、それを埋めようとしてしまう」
ということです。上の問題がまさにそうですね。

人の脳は、全体像を知り、穴を認識するとその穴を埋めたくなる。
という性質があるようです。

それを使った事例として本書で紹介されていたのがポケモン

オーキド博士に空のポケモン図鑑を渡される。
出会ったポケモンは名前とビジュアルが記録されていくが
解説は捕まえないと記載されない。

自分も初代ポケモン世代。
任天堂さんにはしっかり151匹集めさせられました。
(友達に貸したらデータが上書きされて返ってきたのは、いい思い出)

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人のこの性質、お仕事にも活かせそうですよね。

ゲームなんて時間の無駄?

よく親に言われませんでした?
いや、言われましたよね。

StoryとNarrativeは日本語ではどちらも物語と訳されるけど
Storyは「何が起きたか」、Narrativeは「どうやって伝えるか」らしいです。

ゲームはNarrativeで、本や映画などと同じく物語の伝え方。
映画を見たり、本を読んだら、それまでの自分の自分とは違う自分ですよね?旅行もゲームも一緒で、Narrativeは人に成長を与えるものらしいんです。

たとえば、旅行。お金と時間を割いて旅行を楽しんでも、最後はスタート地点である家に帰ってきます。結局家に帰るんだから旅行には意義はない、無駄骨だ……そんなこと、誰が思うでしょう。
本書より引用

ゲームにも成長があって、時間の無駄では無いと。
ゲームをクリアした時は必ず達成感がありますもんね。


ビジネスフレームワークもポケモンも一緒

ビジネスなんかでよく使われるフレームワーク。
SWOTとか3C、ちょっと昔話題になったビジネスモデルキャンバスとかも
仕組みはポケモンと変わらないんだなと笑ってしまった。

①全体像の枠(ポケモン図鑑をオーキド博士にもらい)を示し、
②その中に物事を入れていく行為(ポケモンゲットだぜ!)を通して
③頭を整理したり新しい発想を出し実行する(ポケモンマスターを目指す)

そう考えると堅苦しいフレームワークも楽しく見えてきますね。笑

身近な実例

うちの会社では日報の提出率が悪いのが問題になっていました。

そこでgamba!という日報アプリを導入してみたのですが、
これを導入してから2週間、みんなしっかりと日報を提出しちゃってます。

テンプレートが用意されているから、その枠を埋めたくなるんです笑

加えて、提出した日がカレンダー型の一覧になっていて、誰がいつ日報を提出しているのかも一目瞭然。
この穴を埋めるのも気持ち良いので提出しちゃう。穴が空いてしまうと気持ち悪い笑 (個人的な感想)

その他にも提出率が上がったのにはいろいろな要素があると思いますが、
実際にこの本に書かれている事とリンクしたので、驚きです。笑

まとめ

人を動かす仕掛けや仕組みについて書かれたこの本
書きぶりもとても優しく(著者の腰が低い)、読んでしまう仕掛けもされているので"つい"読めちゃいます。

人を相手にするいろいろな分野の方の参考になると思います。
本文にはスーパーマリオ、ドラクエ、テトリス等懐かしいタイトルも出てくるので40~30代にはイメージしやすくて、ぴったりかも。
効果的なプレゼンのコツなんかも書いてあってオススメです。

「いかに心が動く体験をつくるか」。それは私たちの生きかたを左右する本質的な問いです。しかし、残念ながら今の社会はそんな問いを考えてデザインされてはいないようです。社会構造、企業や組織、学校教育、日々の暮らし……さまざまな場面で体験デザインの考えかたが活用されたら、人類は、社会は、 あなたの人生は、どんな風に変わっていくのか。 そんなことを、つい想像してしまいます。
本書より引用

前回書いたPBLをデザインするときにうまく活用すると面白そう。


ポルナレフとホルホースの話は本書には出てきませんが、「鼻の穴×チョキ」の話は本書に出てきます。
感のいい人ならすぐに意味がわかると思いますが、気になる人は読んでみて下さいねー。

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最後まで読んでくれてありがとうございます! これからも沖縄・地域活性化・読んだ本からの気づいたことをぽつぽつと載せていきまーす