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頭をぶつけて馬鹿になる

仕事中に、棚の角に頭をぶつけてしまいました。

最初に言っておきますが、大事には至っておりません。大事には至ってはいないからこそ、大事に至ったかのように書くことをご了承下さい。

私が所属している会社は、なんだかやけに狭い場所があり、慣れていない僕は、それかどんくさい僕はよく体をぶつけます。
特にぶつけるのは腰ですね。腰の高さに丁度棚のでっぱりがあり、スピーディに通り抜けようとすると、絶対に腰に打撃を受けてしまいます。

そんなわけで、腰にばかり注意して、かつスピーディに仕事を進めようとした結果、頭上が疎かになっていたのです。

最初は何が起こったのかわかりませんでした。鈍い音が先に聞こえて、何が起こったのかと思った瞬間、おでこに重い痛みが走ったのです。

しかし僕は、とにかく急いでいました。会社での立場は新人です。上司は優しい人ばかりですが、やらなければならない業務に追われて、勝手にてんてこ舞いになっているのです。

よって、僕はそこで痛みにうめいてアピールをすることなく、働き続ける選択をしました。

で、休憩時間になってみたらこれです。

今までの人生でこれほど巨大なたんこぶができたことはありません。痛いです。休憩中にどんどん膨らみ、痛さが加速していきます。ピリピリとした痛みが額に広がり、なんだか頭もクラクラしてきます。

頭というのは人間の未知の領域だと聞いたことがあります。もちろん頭をぶつけたら脳にダメージが入ってよからぬ症状が起きることもあるかもしれません。けれどももしかしたら、昔のブラウン管のように突然動いていなかった部分が動き出して、新たなる能力が覚醒するかもしれません。なんてことを考えている時点で既に頭を打っておかしくなっているのかもしれません。

休憩ということは、後半戦もあるということで、僕は仕事を再開させました。僕は変なタイミングで頑固になるので、こんな頭痛で仕事を休んでたまるか、と謎のやる気すら出てきてしまったのです。やはり頭のネジが衝撃で取れたのかもしれません。

これですめばよかったのですが、後半戦に臨んでいる最中、突然鼻から血が出てきたのです。僕はかつで鼻血の申し子と呼ばれた鼻血王で、毎日のように鼻血を出したこともありますから、鼻血自体は珍しいことではありません。しかし、このタイミングです。このタイミングで鼻血が出るということは、なんというか、鼻血の原因が単なる暑さではなく、脳の損傷にあるようではありませんか。

そんなわけがないとは思いつつ、僕の心臓はバグバグと脈を打ちました。想像だけで倒れてしまいそうでした。

鼻血は翌日も同じ時間に出ました。しかも、昨日よりも大量です。頭のクラクラはなくなりましたが、もしかしたら脳の出血が鼻に降りてきているのかも、という知識皆無の想像力も働きます。

病院に行くべきでしょう。

と思いながら、僕はこのブログを書いています。

病院には行っていません。

僕は頭を打って馬鹿になりました。

病院に行くべきなので、病院に行っていません。

……僕はもう、ダメかもしれませんね。


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