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北朝鮮の機動砲システムについて(暫定公開)

はじめに

北朝鮮の金正恩総書記は27日国防科学院を祝賀訪問しました、金正恩氏が新型戦車やエンジンの模型を視察して公開しました。特に注目は、ストライカーもどきの車体に新型砲塔を搭載した機動砲システムです。本記事では、この新型機動砲システムについて詳細をまとめます。


新型機動砲システムの詳細


公開された機動砲システム

まずは砲塔ついて、こちらは旧型のストライカーもどきより大型化して無人砲塔では無く有人砲塔となっています。イタリアのチェンタウロのようにも見えますね。車体はストライカーMGSモドキをベースとしていますが、自動装填装置の廃止、砲塔の大型化に伴い右側の車長席がなくなりエンジンが前方に来ています。

砲塔正面から見ると左側に車長用ハッチ、右側に砲手用ハッチがあり、砲塔後部両側面には6連煙幕弾発射機があります。そして砲塔上部左側に車長用サイト
砲塔上部右側に砲手用サイトがあります。さらに砲身付け根にレーザー測距儀、M2020と同型と思われる砲口照合装置を搭載、乗員配置は天馬号(T-62)と同じ配置になっています。しかし北朝鮮戦車特有の14.5mm機銃、MANPADS、対戦車ミサイル、環境センサーの搭載は確認出来ません。

車長用サイトと擲弾発射機に注目

主砲とFCSについて

主砲は旧型のストライカーもどきが搭載していたD-30 122mm榴弾砲から北朝鮮の主砲戦車天馬号と同じ115mm滑腔砲に変更されています(排煙器の形状から推測)。砲口には多孔式マズルブレーキを搭載、FCSと照準器についてはM-2020と同じモノが使われていると思われます。M-2020の照準器は非公開でしたが、今回の視察で照準器も公開されました。

砲手用サイトはサーマル昼間サイトの切り替え式と思われます。金正恩が見ているディスプレイにカラーでマップのようなものが写っておりC4iシステムを搭載している可能性高いです。


カバーが開いた砲手用サイト
ディスプレイの地図に注目

車長用サイトはM-2020とは形が異なり新型の可能性もあります。サイトには擲弾発射機が装備されておりこちらは連装ではなく単装型が装備されています。

擲弾発射機と連動した車長用サイト

まとめ

今回登場した新型機動砲システム、個人的には仁川上陸作戦の経験から、敵上陸部隊に対して迅速に機動展開出来る様に装輪式機動砲を開発したのでは思います。しかし北朝鮮の貧弱な道路インフラでこの手の車両が運用できるのか?と言う疑問残りますね。

終わりに

専門的な事はともかくこの試作車両2020年のストライカーもどきから随分進化したと思います。ホントに細かい解説は誰かがやってくれるでしょうこの記事は自己満で書いたので文句は言わないでくれ、それではまた

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