ガーデニング・メモ[3]
アジサイ、カットオフ Ⅱ
ガーデニング・メモ[2]で一般的なアジサイの剪定を紹介したところ、
「カシワバアジサイはどこで切るの?」
「‘アナベル’ は?」
などの質問があったので、今日は人気のこれらのアジサイ、正確には「アジサイの仲間」の剪定について、簡単にメモ_φ(・_・ してみます。
カシワバアジサイ
Hydrangea quercifolia
葉がカシワの葉に似ていることから、この名前で呼ばれるアジサイの仲間。花は集まって、大きな花房をつくります。
花といっても正確には、萼片をもつ装飾花。長期間楽しめるのは、そのおかげです。
それでも時間が経てば、萼片は赤味をおびてきたり、茶変してしまいます。
また、一般的なアジサイと同じころに剪定すれば、来年も花を咲かせることができます。
△ 下の方から装飾花が、赤味をおびてきました。7月下旬の様子。
△ 花が咲いた枝は、花の下の2〜3節下でカットしておきます。
*詳しい剪定方法は ガーデニング・メモ[2] も参考に♪
[同じ剪定方法ができるアジサイの仲間]
△ ピラミッドアジサイ、ミナヅキ(写真)などは、同じ剪定時期、剪定方法で大丈夫。
切り忘れている人は、お早めにどうぞ。
‘アナベル’
Hydrangea arborescens ‘Annabelle’
‘アナベル’は、アメリカノリノキというアジサイの仲間です。装飾花の様子は一般的なアジサイよりも小ぶりで繊細。さわやかな魅力があります。
蕾のころはライムグリーン、最盛期はクリーム色。そして咲き終わると写真のように、萼片がまたグリーンに変化します。
‘アナベル’の花芽は春に伸びる新しい枝にできるので、春までの間であれば、いつ切っても大丈夫。コンパクトに仕立てたいなら、思い切り短く切ることができます。
△ ‘アナベル’のピンク花品種、‘ピンクのアナベル’(Hydrangea arborescens ‘NCH1’)。
おまけ|オオデマリ
Viburnum plicatum f. plicatum
‘アナベル’やミナヅキに似ていて、白い小花をボール状につける花木です。しかし、アジサイの仲間ではなく、ヤブデマリの園芸品種で、ガマズミの仲間です。スノーボールと呼ばれることもあります。
剪定はほとんど不要ですが、コンパクトにすることを目的とするなら、新しい枝を残すようにし、4〜5年経った古い枝をつけ根で切るようにします。
剪定時期は花後すぐの初夏なので、今からは剪定しないほうがよいでしょう。
Text & Photo ウチダトモコ
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