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【山口県】錦帯橋 伝統を守る機能美の極み

先日、NHK「ブラタモリ」で放送していた山口県岩国市の「錦帯橋」。
番組ではタモリが中学修学旅行以来2度目とのこと、わたしも同じく少し記憶が残る中学修学旅行以来行ったことがなかったので行ってみた。

大人になると、様々な人生経験と知識を得て見方って変わるものですね。
中学生の頃は楽しいだけだったけど。


錦帯橋は美しく造って架けられた訳ではない

石積みの橋脚に木造のアーチ状の橋、対岸の山頂には岩国城が見える

錦帯橋は、時として洪水の暴れ川となる錦川に架けられた橋で1673年に創建。

そもそもは、初代岩国城主吉川広家公が武家屋敷のある城下町から城(画像右上)をつなぐ橋を建造したが何度も流され困難を極めていたが、三代目岩国領主吉川広嘉が錦帯橋を建造。

「ブラタモリ」によると、
この橋の構造は、昭和世代なら皆知ってると思われる「南京玉すだれ」の発想で出来たよう。

それをつなぐ橋脚は、頑丈で水の抵抗を少なくするために、石積みで可能な最小限の数(5つ)とし、船の舳先へさきの形状としたという。

橋は、南京玉すだれの発想で、木組みで出来ている
橋脚の先端から景色を眺める
アーチ部分は急こう配で天に続くよう
犬も橋を元気に楽しそうに渡ってます

350年以上前から流されない橋を造ろうと努力した結果、この美しい橋が出来たんです。
決して美しさを狙って建造していない機能美が心惹かれるんですね。

さらに、この美しさを保護するためには橋を渡らせないというのも一つの方法だけど、350年の歴史と伝統技術を守るためには渡る橋として修繕を続けることが結果的に美しさを保つことになるという。

こういう日本人の姿勢が、世界を魅了するのでしょう。

(この橋の下では木造の美しい構造を見ること、そして人の足音を聞くことができるので、耳を澄まして木造が故の人の温もりと歴史を感じてみてください。)



岩国城

岩国城

岩国城へは、錦帯橋を渡りロープウェイで山頂まで行く。

そして林道をかつての石垣も横目に見ながら少々歩く。

この岩国城、天然の外堀と見張りやすいロケーションという防衛拠点というのが上部からの図を見るとわかる。

天守閣からは、錦帯橋方面から瀬戸内海まで一望できる。


おまけ

錦帯橋から岩国城までの間には吉香公園や美術館や神社など見どころがたくさんありました。

吉香公園

吉香神社

吉川公の祖霊をまつる神社


吉川広家公像

初代岩国藩主吉川広家公は気の毒な生涯だったけど、話せば長くなるので割愛します😆

初代岩国領主吉川広家公の像

岩国シロヘビの館

国の天然記念物で世界でも岩国にしか生息していないという白蛇の博物館。
縁起の良い白蛇は「神の使い」とされ、各地でも信仰の対象となっている。

3匹ほど見たので、わたしに開運・金運にかなりのご利益があればいいな😋

白蛇

吉香 鵜の里

「錦帯橋の鵜飼い」で活躍する鵜たちを間近に見ることができます。

中学修学旅行以来〇十年ぶりの錦帯橋観光の楽しさ、それは中学生の頃は初めての場所のウキウキ感、そして現在のわたしは知的好奇心の充足感、といった違いでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。



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