見出し画像

リフレクションとしての職務経歴書作成


リフレクションとは?

リフレクション( Reflection )という言葉を耳にしたことはありませんか?日本語にすると「反射」のほかに「省察」「内省」「沈思」「熟考」などの意味があります。
人材育成の分野では10年ほど前から、自分の経験や行動・スキルセットを「振り返る行為」を通じて自分自身のあり方を見つめ直すことで、同じような場面に遭遇したときはその知見を持って効率的な対処を行えるよう、経験から学びを身につけ成長する方法として論じられています。

自分の経験や行動を振り返るためには、日記や手帳に記録をつけたものを読み返すのもひとつの手法ですが、社会人になってからの人生、自分の働き方を見つめ直すためのもの…それはやはり職務経歴書の作成が一番適しているのではないでしょうか?


自己開示による「主体性」と「習慣化」

職務経歴書を作成するということは、ご自身を文章化する行為です。ありのままの自分、積み重ねた経験を文章化し、その文章を自分であらためて読み返すことで、開示された過去の自分と向き合い、経験を振り返ることをしています。
「なぜあのとき自分はこの選択をしたのか」「結果どうなったか」をひとつひとつ文章化して自分と向き合っていくうちに、これは自分の得意分野、強みなどを見つけることもできるでしょう。
転職する予定がないから職務経歴書をアップデートしていない…と日々のあれこれに忙殺されがちな場合でも、日々の業務や現場からいったん離れて、まずは箇条書きにご自身の経験を書き出してみることで自分自身が「整う」ことがあると思います。
「あの業務は楽しかったな、辛かったな」と当時の感情を思い出すときには「なぜ楽しかったのか」「なぜ辛いと思っていたのか」と、より深掘りをしていく習慣をつけましょう。

①経験した事実を思い返し、時系列で記述する…自分がどの業務を何年担当していたか
②事実の背後にある因果関係を考える…なぜ自分はその決断をしたか、なぜそう思ったか
③事実と自分自身との関係を考える…自分は何をすべきだったか、何をしてきたか


他者との対話を通じてもたらされる「客観性」

なかなか自分1人では振り返りも浅くなりがち、客観的な視点が持ちにくいというのも事実です。他者との対話を通じて、自分の経験を語り、他者の共感を得る行為を通したほうが、人は自分を見つめ直すことができ、より深化した「内省」となっていくもの。
他者との対話から刺激をうけ、とらわれていた固定観念を打ち破るためのメニューを職歴COACHでは提供しています。

ご自身の回りには対話できる他者はいらっしゃいますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?