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最高に贅沢な入学式

桜満開の4月、一気に気温も上がって春の陽気の訪れと共に世間でも新しい年度が動き始めたのを感じます。SNSを覗くと入社式や入学式など若者の笑顔が弾ける画像や多くの人が集まってそれを祝う様子が溢れています。そんな中、私たちも新たに創立したマイスター高等学院の第1期生の入学式を執り行いました。これが、私の人生で見たこともない贅沢な式典で、校長という立場で参加しましたが、新入生を少し羨ましく感じてしまいました。

マイスター高等学院始動

現場でのOJTを通じて職人を育成する、今までになかったキャリア教育の高校、マイスター高等学院は、実は構想し始めてから1年を経たずに開校に漕ぎ着けました。発起人の私としてもこんなに早く高校が作れるとは1年前には露ほども思っておらず、私の声がけに賛同して共に立ち上げを行ってくれた11人の理事メンバーと事務局長、そして提携校に名乗りを挙げて下さった学校法人大前学院の理事長、また繋いでくださった仲間のお陰だと本当に感謝しています。また、Wスクール制度を利用した高校設立の基本的なスキームをご教授くださった闘う校長style高等学院の池本誠知氏や、学校運営の要諦を余すことなく伝授くださった志共育の第一人者、ロッキー佐々木氏など、経営実践研究会のメンバー、アドバイザーにほいくらお礼のお言葉を伝えても足りません。心から御礼申し上げます。
同じ価値観、同じ志を持つ人と繋がることで事業ってこんなにスピード感を持って進むのだと、全く新しいビジネスの枠組みの存在に気付かされました。CSV経営(共有価値創造モデル)恐るべし。です。

前倒しの入学式

構想から1年を待たずに開校したマイスター高等学院は運営法人のマイスター育成協会の登記を終えたのが年度末ギリギリの3月29日。生徒募集の活動もまだ殆ど出来ておらず、当初から10月の入学を中心に受け入れる予定で進めてきました。まだ全てのスキームが整う前からこのnoteで進捗報告的な情報発信を行ってきて、正式な募集を始める前から多くの方にご興味を持っていただけており、学生を受け入れるモノづくりの事業所(サポート校)とその準備に入った準会員、また応援くださる賛助会員を含めると27社ものメンバーが既に社団法人に入会して生徒受け入れの体制づくり、OJT教育担当者のコーチング資格取得などの整備を進めています。そんな中、第一号の入学志望者が面接に来てくれて、既に全日制の高校に進学が内定していたのを断って、マイスター第一号生に名乗りを挙げてくれました。おかげで実際の運営に関わる部分を早急にまとめあげ、昨日の入学式を無事取り行った次第です。

未来を作る一号生

そんなドタバタの中、執り行った入学式は新入生1人に対して、両親と校長先生が2人、教員と事務方の先生が4人と子供一人のために多くの大人が時間を割き、多くの人に喜ばれる職人になる。と人生の決断を下した、若者新たな門出を祝いました。多分、これ以上は無い世界で最高の贅沢な入学式だったと思います。
私が、祝辞の中で、彼に話したのは、もちろん、立派な一人前の大工さんになってもらいたいし、この年から職人を目指すならば、現場でも− 2をする先のキャリアを身に付けて、会社全体を引っ張るような大きな活躍をしてもらいたい。と言うことと、新しい学校の第1期、第1号生として入学したと言うのは、これから入学してくる仲間の手本となり、道を指し示す役目を負う役割も担うことになる。日本の建築業界の未来を変える要石となって活躍をしてもらいたいということでした。

縦軸が地面に届いた瞬間

入学式で私から生徒にかける言葉の中に、「精一杯サポートしてるから、一緒に頑張ろう。」との言葉が自然に出てきました。私が彼を教え育む事はへ、彼の人生を職人として最高の旅にしたい。自分が歩んだ人生のもっと高みへ登ってもらいたい。そんな思いが素直に込められています。そして、事業所一丸となって、若者を育てる事は、新しい未来を作ることに他ならず、会社自体の持続性を高めます。起業の際に掲げた、志「職人の地位向上」に対する取り組みとなりわいとする実業と、ライフワークが1本の軸にまとまり、それが若者たちが住んでいる地上に突き刺さり、本当の意味で、私が目指した世界の実現に向けて、いっぽ足を踏み出した、そんな実感があります。人の幸せこそ、自分の幸せ。一生懸命やるしかない事業のロジックがようやく腹にストンと落ちたた次第です。これから全国の仲間とともに、新しいものづくり事業所の文化を創生していきます。共に進む同志を絶賛つのってます!


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今月の九州に続いて5月8日は山形県米沢市に参ります。ぜひ繋がって職人不足の根本解決について聴いてください。

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