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シンクロニシティは自律社会へのプロローグ

最近、私が考えている事を他の人が話したり、やろうとしたことを誰かが同じタイミングで行ったり、相談しようと電話をかけたら相手も同時にかけてきたり、そんな体験がやたら多くあり、なんだか気持ち悪い様な、気持ち良いような複雑な気分を味わっています。いわゆる、シンクロニシティってやつでしょうか。

テクノロジーが生み出した環境

直接コミュケーションを取っていないのに同時に同じことを考えるって不思議な体験のようですが、冷静に思い返せばそうでもないかと思い始めました。これって時代の流れなのではないか?と。
インターネットの圧倒的な普及は時間と空間の差異をフラットにしました。世界中で一瞬にして情報を共有出来るのも、遠く離れた人と顔を見ながら話す事が出来るのも、私が子供の頃には想像だに出来なかった圧倒的なテクノロジーの進化です。ベッドで寝たきりの人がロボットを使ってお店で接客が出来るとか、完全にSFか鉄腕アトムの世界です。情報共有の速度と量と質が変わったのは文字通り世界を変えました。テクノロジーの進化はシンクロニシティが起こりやすい環境を整える大きな役割を担ってきました。

陰極まれば陽となる法則

インターネットで世界中繋がったとはいえ、世界中の人が同じ情報を同じタイミングで入手して同じように感じたり、考えたりする訳ではもちろんありません。誰もが使えるテクノロジーも使い方は人それぞれですし、考え方、感じ方もそれぞれが持つ経験やこれまで培ってきた知識、感性によって変わるでしょう。特に最近は多様化が極まった時代だと言われており、誰一人同じ人はいないし、それぞれの個性を重要視するべきだと言われています。やっぱり同じ時に同じ言動を行うなんて奇跡的なタイミングだと感じそうですが、陰極まって陽となるとの陰陽五行説の原理で言われているように、無限に思える情報の拡散は本質的価値があるものとそうではない情報に分けられ、漏斗で集約されるが如く方向性を持ってまとまりを持ち始めた様に感じます。

シンクロニシティする土壌

少し大雑把ですが大体、流行などというモノはシンクロニシティの一つの形です。多くの人が世界中で同じモノに対して興味を持ち、価値を感じて購入しようと考える。スマートフォンやSNSの爆発的な普及はそれ自体がシンクロニシティと言っても過言ではありませんし、更に同じ時間に多くの情報を共有するインフラとして大きな渦を作るツールとして世界中で拡散されました。
そのデバイスを使いコミュニティを形成すれば、意識する、しないに関わらず同じ時間に同じ情報、同じ感情を持つようになります。良い面と悪い面の両方の影響が考えられますが、その進化が進み、世界はシンクロニシティする土壌を整えてきたように感じます。

マイノリティーに陽が当たる風潮

では、漏斗のように方向性を持って情報の共有がされているというのはどういうことでしょうか?無限とも思えるインターネット上の情報の中から一つまみのコアな部分に同時に興味を持つ人が多くいる。そしてそれが加速しつつあるとの感覚は、私のような建築業界の悪しき慣習を叩き潰し、モノづくりを担う職人が誇りと自信を持つことができる業界へと変革すべきだと、長年マイノリティーとして活動をし続けてきた者にとっては非常に喜ぶべきことで、日の目を見なかった運動に共感してくれる人が増えて、日の当たる場所に誘われているような感覚です。言葉を変えると、原理原則や本質に気づき始めた人が増え出した。これまでのおかしなスタンダードが排される時代になったのではないか?との仮説を立てています。

最適化時代の最終年度

50年前にオムロンの創業者立石一真氏が発表した未来予測、SINIC理論では今年2024年は最適化時代の最後の年であり、2025年から自律社会への移行が始まるとされています。最適化とは即ち、悪習が潰え、人の営み、地球の持続に適した形に矯正されるとの意味を持ちます。
日本の政治を牛耳ってきた最大派閥が解散に追い込まれたり、自動車修理業界で常套的に行われていた水増し請求が正されたり、パワハラ、セクハラの事件が激増して、上から押さえつけてきた上位者が次々に更迭されるなど、完全にパワーバランスが逆転し、最適化が広がっている例は枚挙にいとまがありません。実はこれらの事象が同時多発的に起こっているのもシンクロニシティと言っても良いのではないかと思うのです。このnoteでの最適化時代についての向き合い方を書いています。

真理と真実と成熟の自律社会

人類は文化を生み出し、文明に発達させることで世界を創ってきました。その繰り返しの中で、徐々に成熟した思考とそこから生まれる行動で世界を良くしようとする運動が起こっては消えて、その度に少しずつ変化、進化、発展してきました。
そんな人類の歴史を俯瞰するとやっぱり、人が生きるのに最適な環境を望み目指すように歩みを重ねて来ています。反動もありますが、、
地球上で最も成熟した生き物、万物の霊長たる人間は、殺し合わず、誰しもが持つ尊厳を大切にし、分け隔てなく幸せを享受するべきとの、平和、自由、平等が人間社会の目指すべき理想として世界中で共有されるようになりました。また、人間も地球全体から見れば自然の中の一つのピースであり、地球との共生は人類存続の大前提であることに気付かされます。これらの世界共通の情報=認識こそが現在社会でシンクロニシティが起こっている天に向かう逆向きの漏斗であり、方向性だと思うのです。
本質に向き合い、真理を探求すれば、自ずと多くの人たちとシンクロニシティして新たなあるべき理想を目指すムーブメントが起きる時代、この現象こそが自律社会へのプロローグだと思うのです。

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本質的な民主化を世に広める活動をしています。

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