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「無料記事」           【#9〜独立すると言う事~】         エアコン屋(建設業)で独立して稼ぐ!


独立すると言う事

エアコン屋(建設業)で独立して稼ぐ!の記事前半でもお伝えしましたが、独立(起業)するという事は、収益を上げ続けるという事です。

もちろん、商売を始めるという事は、稼ぎたい!売り上げを伸ばしたい!会社を大きくしたい!など、「発展」というキーワードに限るのではないでしょうか?
それが、収益を上げるという事に直結している事なのです。

では、なぜ収益を上げるのでしょうか?
あなたにとって、それは、いくらなんでしょうか?

いつか、売上「1億円」突破したい! ですか?

それとも、

独立したら、経営者たるものやっぱり年収を「1000万円」にしたいな!ですか?(空調工事の仕事の平均年収は2023年のデータで約425万円
そして、それは何のためなんでしょうか?

まずは、上記の例に出したように、売り上げ目標や、収入の目標は、必ず決めしょう。
それが、道しるべになるからです。

明確な売り上げ目標が設定しており、個人もしくは、チームで頑張っていこうと決めてスタートを切り、その売り上げ目標にあと一歩というところまで来ていたとして、このまま行ったら、未達成で終わってしまうペースだとしましょう。

ゴールテープが、もう目と鼻の先にみえているのですから、何とか知恵を振り絞って、ゴールテープを切ろうとするんではないでしょうか?
もし、チームだったら、何とかこのチームで勝ちたい!やり遂げたい!と言って、ゴールを目指すのではないでしょうか?

一人親方だったとしても、自分自身が決めたゴールまで、1年頑張ってきたわけですから、何とかして、ゴールテープを切るために、工夫したり、努力するのではないでしょうか?

その結果、ゴールテープを切って、達成感を味わうのか、何もせず、何も考えずに、未達成のまま翌年を迎えスタートしていくのでは、数年・数十年続けた場合の結果は、簡単に想像できる結果になっていそうではないでしょうか?

目標設定・それを達成していく、勝つというマインドは、絶対に必要な事です。

数字は明確だが。。。

これは実話ですが、いつか売上1億を達成したいと、考えていた社長がいました。
その会社は、とうとう企業後10年で、達成しました。

では、達成までの道のりを、振り返ってみます。

その会社は、仕事もまじめに取り組み、社員も増え始め、顧客からの評判も上々。
その結果、売り上げは、毎年少しづつでも増えていました。

最初は、一人で始めた会社です。
様々な、逆境や壁を乗り越え、試行錯誤しながら、苦労もあったにせよ、
社員も増え、顧客からの信頼も増していきました。
そして、とうとう10年目に、売り上げ1億円を達成しました。

達成したことは、素晴らしいです。
ただ、実は、その会社は
8年目も9年目も、あとちょっとで達成できたような、売り上げだったのです。
9年目においては、あと、200万円で達成というような売り上げでした。
その頃のこの会社の規模は、
社員も、6名を超えるほどに増え、売り上げも、多い月では2000万円を超える月もあったようです。

なので、チーム一丸となって、ラスト200万円の売り上げを、月内に達成することはさほど難しい状況ではなかったにもかかわらず、未達となりました。

それはなぜでしょうか?

実は単純なことで、明確な数字(売り上げ目標)はあるものの、期日を明確に決めていなかったために起きた事実なのです。

創業8年で1億円達成だったのか、創業10年で1億円達成だったのか。
速さを競うわけではありませんが、次のステップへの目標設定が2年遅れたことになってしまいました。

1億の壁

これは私の実感的なもので、各社のデータ等を集計したわけではありませんが、少なくとも、一経営者の声だと思って聞いてください。

売り上げ1億円達成が決め手というわけではないかもしれませんが、1億円の壁を超えたことで、取引先が増えたり、協力業者さんが増えたり、現場数が増えたり、スーツを着る機会が増えたり、広告にお金を使う事が出来るようになったり、倉庫を大きい物件に引っ越したりと、いろんなことが目まぐるしく変わった記憶があります。

変わったというよりも、急激に発展したという感覚です。
「一皮むける」というような、言葉が適当な気がします。

特に、それまで、職人として、毎日現場を駆け回っていた状況から、徐々に、現場から離れ、事務所での仕事(見積もり積算や安全書類など)や、異業種交流会、ビジネス勉強会などに足を運ぶ機会が増えました。

異業種交流会やビジネス勉強会などは、自分から行こうと思ったわけではなく、知り合いの社長さんに誘われてってことが多かったです。
きっかけはどうであれ、これも大きな転機になったと思います。

それまでは、職人目線だった考え方が、ビジネスとして物事をとらえるようになり、視点が変わることで、より多くのお客様にアプローチができ、成果につなげることが出来ました。

また、現場作業では学ぶことのできないような、経営者としての知見や、存在意義、自分自身の在り方なども、考える機会にも巡り合うことが出来ました。

当時は、ただ、出会う人が増えたから、いろんな人の考えや、いろんな人のやっていることを知ることが出来た。
くらいの、感じ方でしたが、
今思うと、その出会いも必然だったのではないかと、確信しています。

なぜなら、数千万円の売り上げの経営は、その規模から、自分自身のコストパフォーマンスを考えると、おそらくは、職人として腕を振るっている必要があるので、現場を離れることは、無いに等しいことなのです。(すべての社長がないとは言い切りませんが、少なくとも私はそうでした)

ただ、1億円の売り上げという壁を超えると、なぜか、急に景色が変わります。実は、自分が今のエリアから変わろうと努力するのではなく、周りがそのエリアに迎え入れることで、勝手に変わっていく。そんな感覚です。

私の実体験として、今振り返ると、以下のようなことが、変化に大きく影響したことじゃないかと感じています。

金融機関との取引

地元の信用金庫さんが、ご挨拶に来る。
そして、突然、「担当者」が付き、多額の融資(最初は300万円程度からだったと思います)を受けることで、キャッシュフロー(資金繰り)が改善し、毎月の支払や、金策に困らなくなる。

通帳に残高が常にあるって、こんなに気持ちが楽なんだ!とうれしかった記憶があります。
建設業は、前払い、売掛けという、手元資金が多少ないと苦しい業界。

融資によってそれが改善されることで、本来の業務に集中できる。または、他のことにチャレンジする時間を得ることが出来る。
それは、相当なメリットとなります。

取引先が増える

売上が増えることで、顧客も増えます。それは、大手やエンドユーザー様迄、多岐にわたります。
そして、売り上げを出すための取引先だけでなく、材料屋さんや、協力業者さんとの取引も増えてきます。

仕事は増えても、波はあります。繁忙期・閑散期の波をなだらかにするのは難しいので、波を乗り越える力を得るために、協力業者さんを増やします。
忙しいときは、手伝ってもらい、逆に、暇なときは、手伝いに呼んでもらう。そんな協業関係の協力業者さんを、増やしていくタイミングとなりました。

また、仕入先である、材料屋さんも、このころから増えました。協力業者さんからの紹介が多かったと思います。これも、大きな武器になります。
薄利な業界の中で、いかに利益を上げるかは、仕入れを少しでも安くすることも、一つの手段です。

仕入先が増えるという事は、電材に強い仕入先、管材の強い仕入先、機器に強い仕入先など、様々あります。
これを、大いに使い、多少なりとも収益化につなげることが出来ます。

調査会社から電話がくる

帝国データバンクや、商工リサーチから、アポイントメントの連絡が来るようになります。
これは、売り上げが増えたからというよりも、前述したように、取引先(元請けや、仕入先)との取引が増えることで、調査を入れる取引先が出てくるためです。

新規取引を始めるにあたり、発注側であれば、施工能力があるのか?仕入れ能力があるのか?人材や倉庫、車両の保有状況で、どの程度の物件が発注可能かなどの、判断材料になります。

仕入先からは、支払い能力があるのか?ないのか?ということは、新規で取引を始めることにおいて、大きな壁になることでしょう。

ここまでお伝えすると、理解できると思いますが、調査会社から面談のアポイントメントが入るという事は、どこかの誰かが、決して安くない経費をかけて、調査依頼をかけたという事。

これは、絶対に断らないこと!

売上が、1億超えていないから、調査会社からの電話があっても無視しよう!は絶対ダメですよ!
最悪の場合、新規で大手の取引がご破算になったり、新規の材料屋さんとの取引がとん挫したりする可能性があります。

また、どこの誰が調査を依頼したのかは、絶対に公表されませんが、調査依頼をかけられていないのに、調査が入ることは絶対にありません。
ですので、調査会社からの依頼を、断るのか、受けるのかは、チャンスをつぶすのか、活かすのか の二択です。

チャレンジ精神

チャンスを活かすのは、チャレンジ精神ともつながりがあります。
 職人としてのチャレンジも、経営者としてのチャレンジも同等に考え行動する必要があると思っています。
なぜなら、チャレンジしないという事は、現状にそれなりに満足しているか、あきらめている状況。
後者であれば、今すぐ看板を下ろすべきですが、
ある程度の成長を遂げると、これを落とさないように維持しようという気持ちが出てくるかもしれません。

商売に置いての現状維持は衰退を意味すると、よく言われます。
なぜなら、自分は今の位置を維持しているように思いますが。他社は成長を続けていますので、実質的に、衰退している事と変わりがないのです。

だとすると、実質的な維持をするにも前へ進むしかないのです。
行動するしかないのです。
そして、行動に移すうえでの選択方法として、良く例えるのは、
「だろう運転」ではなく(ポジティブな)「かもしれない運転」。

どうせ、たいした収穫はないだろう
どうせ、いい出会いなんかないだろう
どうせ、儲からないだろう。
自分のスキルじゃ、この現場は、無理だろう。

なのか

もしかしたら、いい学びになるかもしれない。
いい出会いがあるかもしれない。
効率よく作業を進めることで、儲かるかもしれない。
しっかりと、準備をして進めていくことで、この現場も、やり切れるかもしれない。

という、普段からの考え方次第で、行動が変わり、行動が変われば、結果も変わるので、ぜひ
(ポジティブな)「かもしれない運転」で行動してみてください。

何度も何度も、しつこく言うようですが、独立(起業)するという事は、収益を上げ続けること!これが「企業」の存在する唯一の目的です。
さらには、それを実行し、成果として形作っていく事には、「原理原則」があるという事を、理解するべきです。

#10へ続く

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