「フーデミー」は果たせぬ夢か?
以前、ニューヨークにある(正確には、あった)、
「料理教室と学習塾が合体したようなスクール」
の事例を紹介しました。
料理を通じて「国語」「算数」「理科」「社会」を教える。
日本でもそういうのをやってみようというアイデアは、以前から何度か食育総研の中で話しあわれていました。
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事業モデルはいくつか考えられます。
たとえば1つは、ニューヨークの事例と同じように、「そういうスクールじたいをスタートする」というもの。
スクールの名前は、そうですね…、
フード(food 食)
アカデミー(academy 学校)
を合成し、「フーデミー(Foodemy)」みたいな感じではどうでしょう。
また1つは、「家庭で使えるようにキットを作り、販売する」というもの。
自宅のキッチンで親子で料理を作りながら、親が子に「国語」「算数」「理科」「社会」を教えられるように、
マニュアル(指導要領)
教材
をキットにする感じです。
事業モデルは他にもいろいろあるかもしれません。
とはいうものの、この案件はなんとなく話が浮いたり沈んだりして、じつはまだ実行に移せていません。
こういうのは、勢いがないとなかなか進まないですしね…。
勢いをつけてくれる人とか企業が現れ、この企画に火がつくのを期待しているところです。
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ニューヨークの事例として挙げた「クリエイティブ・キッチン」は、子どもを対象にしたものでした。
ですが、勉強や学習は子どもだけのものではありません。
大人だって勉強します。
大人だって学習します。
昨今「学び直し」「リカレント教育」といった言葉をよく目にします。
大人の学びも、学ぶ内容によっては、たとえば教養系のものであれば、食や料理にからめてカリキュラムを組んでもよいでしょう。
たとえば
「英会話料理教室」に行けば、英語と料理を同時に学ぶことになります。
コショウ、塩、オリーブオイル、バナナについて学べば、世界史がだいたい分かります。
「大人の食育」という言葉がありますが、ストレートに食育を考えるのも1つ。
しかし、こうした「一般教養」とからめて食育を進めるのも、また1つではないかと思います。
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