見出し画像

コーヒーには醤油、紅茶にはトマト

食材にはさまざまな香り成分が含まれていますが、

  • 共通する香り成分を持つ食材どうしは 料理の相性が良い

  • 共通する香り成分の種類が多いほど相性は良くなる

という考え方があります。

これを
「フードペアリング仮説」
といいます。

もともとはイギリスのシェフがキャビアとホワイトチョコレートが相性抜群であることを発見したことがきっかけ。

この仮説にもとづき実際に香り成分を調べた結果、相性の良い意外な組合せがいろいろと発見されています。

たとえば、

  • チョコレートとカリフラワー

  • チョコレートとベーコン

  • チョコレートと黒ニンニク

  • コーヒーと醤油

  • コーヒーとカボス

  • トウガラシとグレープフルーツ

  • 紅茶とトマト

  • イチゴとバジル

  • イチゴとチーズ

  • キウイと牡蠣

これらの組合せは共通の香り成分が多く、したがって料理の相性が良い。
意外な組合せなので、印象深く記憶に残る料理にもなります。

食材の香り成分の調査データは、

というサイトのデーターベースに蓄積されています。
会員登録をしなければなりませんが、会員になればデータベースを検索し、
食材の組合せを探ることができます。

  • アイデアがほしい飲食店

  • アイデアがほしい食品会社

  • アイデアがほしい料理学校

などが、このデータベースをさかんに活用しているようです。
(日本語化されていないのが残念ですが)

わたしたちが考える食材の組合せは今まで食べてきた経験からの想像です。
想像を超えた組合せや未経験の組合せはなかなか思いつけません。foodpairing.com のようなサイトは、人間の発想の限界を打ち破ってくれるツールになりますね。

一説によれば、食材の美味しい組合せは膨大な数にのぼり、人類はまだそのほんの一部しか発見していないそうです。
つまり、わたしたちの知らない料理はまだまだ大量に存在するということです。

最近は「料理の科学本」というジャンルができあがっているようで、大きめの書店に行くと、そういうコーナーがあります。
運がよければ、フードペアリングの解説本を立ち読みすることができます。

「香りで料理を科学するフードペアリング大全」
という大型の本です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?