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N氏の食育

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食育をネタにしたショートストーリーや、「食育おばさん」に叱られそうな記事をまとめています。よい子はご両親の許可をもらってから読んでね。
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2022年5月の記事一覧

質問の多い料理店 :-)

以前こういう記事を書きましたが… 今回はこれを、フィクション風にやってみました。  ↓ ↓ 質問の多い料理店アメリカで飲食店に入ると、細かく注文をしなくてはならず、うんざりすることがあります。 「いらっしゃいませ。ご機嫌いかがですか。ご注文をどうぞ」 「(メニューを見ながら)シーフード・サンドイッチとコーヒーをお願いします」 「シーフード・サンドイッチとコーヒーですね。サンドイッチですが、まず魚を選んでください」 「魚を選ぶんですか?」 「そうです。どの魚にしま

王様のいちばん長い昼食 :-)

運命の昼食会、はじまる。「陛下、お時間でございます」 侍従長の声に、国王ヒシオ2世は憂鬱な顔をあげました。 侍従長の顔も曇っています。 侍従長の横に、総理大臣が立っていました。 総理大臣が言いました。 「国家100年の計のため、軍隊を強くするため、臣民のためでございます、陛下。なにとぞ…」 「分かっておる。みなまで申すな」 「はっ」 国王が総理大臣と侍従長を従えて会食の間に入ると、そこには内務大臣、外務大臣、陸軍大臣、海軍大臣、大蔵大臣、枢密院議長など、国家の主要な面々

食育おねいさんの、アメとムチ :-)

「食育おねいさん」というサービスが、無料お試し期間中だったので試してみました。 やさしい食育おねいさんが、アプリで食事指導をしてくれるんだそうです。 まずはアプリを開くと… 「パスワードを入力してください」 入力しました。 「なにから始めますか。朝食ですか、昼食ですか、おやつですか、デナーですか」 デナー? 追求してもしかたがないので、そのまま続行です。 「昼食」を選択しました。 「食事の写真を送ってください」 焼きそばの写真を送りました。 すると…。 食育おねいさん

もし「食育原理主義人民共和国」みたいな国があったら。【その1】 :-)

食育がブームだったころ(2010年前後)の食育と、いまの食育とはいろいろと違います。 たとえば、ブームだったころは、世の中「食育原理主義」みたいなところがありました。 食育おばさんたちも、熱かった。 (今はみなさん、だいぶ冷静になっているようですが) そもそも原理主義とは「原理主義とは」、聖書・聖典にある教義を守り抜こうとする考え方や立場。 ひいては、基本的な原理原則を厳格に守ろうとする立場のことも「原理主義」といいます。 もともとはキリスト教の用語だったようですが、ほかの