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オープニングスタッフの募集と採用のポイント

飲食店の開業にあたって、食材の仕入れルートと同時に確保したいのが、オープニングスタッフです。 オープン日を大々的に告知するのであれば、初日でも多くの人が来店することが期待できます。この機にしっかりとお店の魅力をアピールしましょう。ただ、お店の規模にもよりますが、自分ひとりで営業を行うことは困難です。せっかく来たのに「注文できない」「料理が出てくるのが遅い」「忙しそうで笑顔がない」など、お客様が満足できなければ本末転倒です。また、オープン初日に間に合っても、お客様の前でプロとして振る舞えなければ意味がありません。事前に予行練習を行うことも考え、スタッフは遅くともオープン1週間前までに採用しましょう。

スタッフを募集する
スタッフを募集する時は、明確な求人像がなければ広告を打ってもミスマッチになり、結果的に費用・時間・労力だけを消費してしまうことになります。募集する前に、どんなスタッフを雇いたいのかを具体的にイメージしましょう。 まずはスタッフに任せたい仕事を分別します。
例えば「メニューの考案」「売上管理」「開店準備、閉店作業」は正社員、「料理の提供」「レジ・会計」「野菜の下ごしらえ」「食器洗浄」はアルバイトなど、業務内容の難易度に応じて業務を棚卸しします。また、ピークとなる時間帯に合わせて、必要な人数を洗い出します。
それによって何人採用するのか、どれくらいのスキルや経験を必要とするかなど、より具体的な求人像を思い浮かんでくると思います。

FL管理
目標の売上、予算に対し人件費をどの程度使えるかを確認しておきましょう。
ここできちんと理解しておきたいのが「FLコスト」と「FL比率」。売上に対し、利益をしっかり出していけるかを握る重要な数字です。

■FLコスト=食材費(原価)+人件費
■FL比率=食材費(原価)+人件費 / 売上高

FL比率で算出された数字が低いほど、高水準でコントロールできているお店だと言われています。業態により多少の違いはありますが、大体55%~65%程度が基準。まずはFL比率55%~65%の間におさまるようにしましょう。

給与設定、福利厚生
それぞれの給与設定、同時に福利厚生等の諸条件を整えます。 働き手にとって、働く条件は重要なポイントです。また、スタッフを募集しているお店は数多く存在するので、その中から選ばれるお店でなくてはいけません。

■正社員を雇用する
正社員は、原則的に終身雇用です。継続的に業務に取り組んでもらうことで、お店の方針や理念への共通認識が生まれます。さらに繁盛させる販売促進を考えたり、戦略を一緒に立てたりもできるようになります。また、今後の店舗展開を見越した場合、お店の運営を任せることができます。
給与:月給制or年俸制
休日:労働基準法の規定では4週間で4日の休日が義務付けられています。最低でも月間4日は必要です。
勤務時間:原則、週40時間、1日8時間と決められています。

■アルバイトを雇用する
必要な時間帯、必要な曜日だけ働いてもらうことができます。お店によって異なりますが、昼の時間帯や夕方以降の3~4時間程度など短時間での雇用ができるので、シフトを調整すれば人件費を上手くコントロールできます。中には高いリーダーシップを発揮してくれる人もいます。

まとめ
正社員、アルバイト問わず、オープニングに必要なのは「共通認識」と「チームワーク」です。イチから新しいお店を動かすにあたってしっかりと事前準備していても、実際オープンすると予測できなかった事態が起こることもあります。そんな時、協力し合える人間関係を築けていると、すぐに声を掛け合い、臨機応変に対応することができます。
面接をする際には、あなた自身がお店をどんなお店にしたいのか、どんな動き方をしてもらいたいかを明確に伝えた上で採用しましょう。

また、
「求人を出しても応募が集まらない」
「採用しても辞めてしまう」
「教育の仕方が分からない」
など、スタッフの採用について悩みがあれば、是非一度【食バンク】にご相談ください!

飲食業界専門 求人サイト「食バンク」