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ツィッターをよく見る。

ちょっと前から、広島の75年前の主婦の日記から呟くアカウント、やすこさんをフォローしていて、やすこさんは働きもので、出征している夫さんからの手紙が来ないことを心配したり、おばさまの愚痴をちょっと言ってみたり。そうそうやすこさんは妊娠中でもあって、頑張れ!みたいな感じで見ていた。

今朝も仕事に向かう電車の中で、やすこさんのツィートをみる。

「警戒警報が解除されました。朝から慌ただしいことです。
さて、朝食にします。」

ちょっとまてよ。と、ギクッとした。

75年前の今日、広島に原爆が落とされたの何時だっけ。8時15分!!!

同じく、75年前の広島の中学生シュンくんと新聞記者の一郎さんのツイッターもフォローしている。

8時15分の広島。三人はなにがなんだかわからないまま混乱に巻き込まれていく。

生々しくて、仕事中も三人の事ばかり気にかかる。

バカみたい。75年前の事。もうずっと前に終わった事。なのに、パラレルワールドでは、現実に進行しているのだ。

遺跡の発掘のお仕事作業では、古代の住居を掘っている。手元にはザラザラした富士火山灰が混ざる土。土器が破片が出る。あああ、ここにも人が生活していた。みんなみんな、どこ行っちゃったの。

休憩時間に、急いでスマホを手に取りツィッターを見る。

現代の呑気なツィートに混じって、三人が広島の今日の惨状を刻々と伝えてくる。

ただ見ている。傍観者のわたし。

夕方になり、仕事から帰るわたし。パン屋に寄りパンを買って、スーパーでもやしとアイスを買った。お風呂に入って、土の混ざった汗を流してから、唐揚げを揚げて、末っ子と二人の夕飯。

夜の、この時間になってもまだ、三人のツィートは続く。

やすこさんが、さっきツィートした。

「日が暮れてきた。電気がつかないため、提灯をともします。夜中に来る人の目印に玄関にも。」

やすこさんは夫さんの広島の医院を営むご実家に疎開中で、その家も被害に遭ったようなのに、たくさんの人が今日は訪れて、「打撲傷、裂傷も、もう見慣れてしまった」とのこと。

やすこさん、おやすみなさい。

明日がまだ続いていく。




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