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好きなことを家族で思いきり楽しんだら世界が変わった話

このnoteはまるみデザインファーム Advent Calendar 2024 に参加しています


長野県富士見町に移住してもうすぐ2年になります。
この記事では、私たち家族が大好きな「ボードゲーム」を通して色々な人に出会ったり遊んだりした2年を振り返ってみたいと思います。
(以下敬称略)

1ヶ月〜遊び相手探しからはじまる

私たちは何の縁もないところから富士見町に移住しました。なのではじめは遊び相手を探すためによく「ボードゲームやってて〜」会う人会う人に話をしていました。

はじめの反応は全く手応えがなく、

「ボードゲーム?人生ゲームくらいしかやったことないなー」
「勝ち負けがあるゲームは好きじゃないな」
「子どもはやるけど私は(やらない)」

なんて言葉を何度も聞きました。

優しい人が何人か遊んでくれましたが、私たちも乗り気じゃない人を楽しませるスキルも持たず、ダダスベリしていることの方が多かったです。

4ヶ月〜家族同士で遊べる仲間が見つかる

くじけずアホみたいに「ボードゲームやろ」と発信していたら近所に「ボードゲームやってみたい」と声をかけてくれたご家族がいました。

子どもたちの年齢も近く、私たちは意気揚々とボードゲームを持ち込み。

ご家族が友達のご家族も呼んでくれて、その日は「もっとやりたい」と盛り上がったことを覚えています。

5ヶ月〜これまで持っていたボードゲームを整理する

遊んでもらえたら「次も来たい!」と言ってもらえる実感を持てた私たちは、もっと多くの人にボードゲームに親しんでもらう場を作ろうと考えました。

でも、普通に声をかけただけでは1ヶ月目と同じなので、私たちが考えるボードゲームの良さを発信する場所をまずは作りました。

私たちが考えるボドゲの良さを掘り下げる

そのためには私たちがなぜボドゲを集めているのか、どんなボドゲにハマるのかを棚卸ししないといけません。
そこで、今クローゼットにあるボードゲームたちを推してるものから1つずつ調べて行きました。

ボードゲーム図鑑としてまとめています

すると、私たちは一般的にボードゲーム好きが楽しむような60分以上のゲームではなく、10−30分ほどで楽しめるライトなゲームが多いことがわかりました。
それは息子が2歳の時からボードゲームを始めたこともありますが、お風呂上がりやご飯の出来上がりを待つ10分20分の家族時間を楽しくしたかったからこそのラインナップ。

そこからコンセプトらしきものができてきました。

いつもオンラインで一緒に家族でボードゲームを楽しんでくれるお母さんが言っていた「子どもたちと一緒に楽しめて、あわよくばちょっと成長できるゲーム」を紹介しよう。

6ヶ月〜Instagramで発信をはじめる

方向性が決まったので、発信媒体はいつも仕事で使っているInstagramに、まずはボードゲームを紹介するカタログのようなアカウントを作りました。

デザインは私が、投稿は夫と制作チームメンバーと作っていますhttps://www.instagram.com/jampopo_bg/

8ヶ月〜ボードゲーム会をはじめる

発信をしながらよく遊んでくれる家族とそのお友達を呼んではじめてのボードゲーム会を開きました。

よくお世話になっているもりのオフィスの会員さんと、息子の友達が家族と一緒に来てくれ20人ほどに。

その後も、月1ペースで開催するようになりました。

ときどきテーマを変えてやってみたり

地域の飲食店さんとコラボさせてもらい、ご飯付き+ボードゲーム体験ができるようにしたりもしています。

10ヶ月〜メーカーさんからボードゲームが届く

3ヶ月ほどボードゲームばかりの発信を続けていたら、海外のボードゲームメーカーさんの目に留まり、「うちのボードゲームでもっと遊んでくれ!」と声をかけていただきました。

はじめていただいたメッセージ。スパムかと思った

こんなメッセージをはじめてもらって、初めは本物かどうかもわからないから住所を送っていいか家では大騒ぎでした笑
夫は「どんなクリスマスプレゼントより嬉しい」とはしゃいでいたことを思い出します。

14ヶ月〜取材してもらう

この間、私1人で動いていたわけではなく、すべて家族で活動していました。

  • 夫のノブさんはInstagramの運用と営業(コラボ相手や遊び相手探し)

  • 私はボードゲーム会の企画と準備の裏方

  • 息子はリール撮影に登場するタレント?とボードゲーム会でも受付

ただ、毎回開催できる理想的な会場があるわけではなく、でもみんなに楽しい思い出を持ち帰って欲しかったのでボードゲーム会はやるほど赤字の状態が続いていました。

そこで、夫が新聞社に直接相談、新聞記事にしていただけることになりました。

長野日報2024年5月11日記事

この記事はなんと長野日報の一面に(笑)なりその後3ヶ月間、諏訪地域各所からお問合せをいただく機会になりました。

17ヶ月〜町とコラボしボードゲームのイベントを主催

その頃、森のオフィスを中心に活動していた私たちですが、森のオフィスメンバーの方のご紹介で町の講座としてボードゲームイベントを開催できることになりました。(初めての委託イベント)

夏休みに子どもたち30人を集めて街コロで遊ぶイベントです。同じタイミングで街コロがSwitchゲームとしてリリースしたタイミングでもあったため、街コロのパブリッシャーであるグランディング株式会社様にもノベルティをいただき、回も前半後半で企画したら「後半も来たい!」と人数が増えての開催になりました。

普段ボードゲーム会に来てくれている小学生たちには「ジュニアリーダー」として各テーブルに入ってもらいました。
ほぼ初心者を集めて40分越えのゲームを2時間も取り扱うのは初めてでしたが盛り上がって良かったです。

ちなみにこのイベントがきっかけで街コロを買ったご家庭が2−3組いました。感謝

18ヶ月〜森のオフィスとコラボでボードゲーム会を開催

よくボードゲーム会会場としてお借りしていた森のオフィスで、コラボレーション企画としてボードゲーム会をさせていただけることに!我が家のボードゲーム会計でお金の心配をすることがなくなりました笑

ボードゲーム会は開催すれば平均20名ほど集まってくれる場所になりました。

20ヶ月〜こどもの意見を聞くワークショップでファシリテーターになる

8月に町の講座としてボードゲームイベント企画させてくださった生涯学習課の職員さんからファシリテーターの相談をいただきました。
前半はクレープ作り、後半は自己紹介ゲームを使いながらアイスブレイク、そして意見出しのワークショップを行いました。

11月13日と24日の2日開催で16人の中高生に話を聞きました

こどもたちからは「町について考えたことなんてなかったけど楽しかった」「またやってほしい」などの感想も聞くことができ、出た意見は町議会の一般質問でも紹介されました。

現在〜ボードゲームを通じた繋がりが拡大中

今は富士見町だけでなく近隣地域や他県の地域団体や企業の方からお誘いいただいてボードゲームを担いであちこち訪れています。


大好きなものを諦めずに楽しんだら

1ヶ月目に挫折して「もう好きな人だけとやってればいいか」と思ったら今のような広がりってきっとなかったと思います。

普段は私たち3人だけで、ときどき一部のボードゲーム好きのご家族だけと遊んでいる日々だったでしょう。

  • 好きなものを好きって大声で言う

  • 声をかけてくれた人と何かやってみる

  • 相手にとっても良い相手であることを目指す

ボードゲームってゲームだけでなく対戦相手次第で面白さがすごく変わる。
だからこそ、常に良い対戦相手でいたいんですよね。

その試行錯誤が子のコミュニケーション力の成長や社会性を育む可能性があるし、「また会おう」「またやろう」と思える人に出会いやすいと思います。

もちろんやっていれば楽しいだけじゃない瞬間も多いです。
発信の方向性で喧嘩したり、持って行くボードゲームの厳選で喧嘩したり。
子どもも多いので常にトラブルに気をつかう活動でもあります。

けど、ただ楽しいだけじゃつまらないよね!!!!

この数ヶ月で息子は簡単なインストができるようになったり、参加者のお子さんが夏休みの新聞に取材に来てくれたり。行動したからこその実感や反応もたくさんありました。

よく”趣味や好きなものは仕事にしてはいけない”とか”仕事にしたら楽しくなくなった”なんて話も聞きますが、それは趣味と向き合い方次第なのかも。

我が家は来年もまたボドゲ三昧な年になりそうです。

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