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いざ、中学へ

入学式へ

 2022年4月7日がやってきた。
 入学式は午後からである。午後からならゆったりできるし、着物着ていこうかなとおもって私は朝から着物と格闘していた。
 
 娘は、起きてくると私が格闘している横をうろうろして。
 なんなん?とおもったら、
 
  制服もってくる
  あ、リボンがない
  あ、靴下

 って、「邪魔!」である、

 すると式の時間が近づくにつれ、娘のスマホの通知がガンガン鳴り出した。

 「通知なってるよー」というと、

 友だちが「今日の入学式から制服だよ?」とメッセージがはいっているという。
 そっから次から次へ4人くらいから。。。

 あーーみんな不安と戦ってるんだなぁとおもいつつ。
 えっと、うちの娘がもっとも学校に定着するか怪しいでしょ、なんでここにSOS??

さぁ出発だ

 遠いことと、保護者は一人しか参列できないため、ツレに車で送ってもらうか迷ったが、お天気もいいし、桜並木を歩いていこうとおもい、娘に「歩こう!」というと「うん!」と。
 ツレも学校まで一緒に歩いた。

 途中で小学校の横を通った。小学校は午前中が入学式で午後から在校生の始業式で、在校生が登校する時間だった。ちなみに中学校は午前中が始業式だったので終わって帰宅する生徒とすれ違う。
 娘が小学校の門で、「ここに戻りたい」と叫んだ。

 はい????? 行かなかったですよね????
 
 とはいえ、大事な時間を過ごせていたんだなぁと思った。
 「じゃぁ、小学校戻る?」というと、「いくよ」と中学校へ向かい出した。
 
 どんどん人が道に合流し出す。
 緊張が高まる娘。
 ワーワー何かを喚きながら。。

 ついた!
 まずクラスが掲示されているのを確認。
 娘は親友と同じクラス、これは学校の最大限の配慮だとおもい感謝。
 他のメンバーはいつメンはバラバラ。
 一人の子は「どうしよう、友達の作り方がわからなくなっちゃった」と。
 っていってもクラスに半分は同じ小学校出身だから、大丈夫なんだろうけど。緊張マックスのまま、子どもらは教室へ、保護者は受付して体育館へ。

入学式って何するんだっけ?

 自分のときの入学式は全く記憶に残っておらず、翌日に、えーそんなことある?みたいなことがあって私はそのおかげで豊かな中学時代を過ごせたが。なんて思って待っていた。
 親友のお母さんが前にいきましょうって誘ってくれたけど、そのお母さんの横に知らない方が座られ、お母さんも不安なんだなっておもうほど、しゃべりまくっていた。
 私はそういうのが苦手なので、黙って会場をみていた。

 途中で聞き覚えのある名前のお子さんのお母様が呼ばれた。
 入学式はこれたんだなぁ、でもきっと教室で不安で気分悪くなっちゃったんだろうなぁと思いながら、様子をみていた。しんどいだろうなぁって。
 保護者席には手話通訳の方が二人いらっしゃった。お一人は手話、お一人は透明のマスクで口語。丁寧だなと感じた。

 さて、音楽がなりプラカードをもった上級生に導かれて1組が入場。大拍手。はじまった。

 あら?2組こない。。。。?????

 入り口で女性の先生が誰かに手招きをしているが誰になんの手招き??

 司会の先生が「手違いがありました。やり直ししますので1組さん一回退場してください」。

 一気に会場は力が抜けた。

 10分後、再度入場。11組まである。
 拍手が止まない。みんな緊張してるなぁ。
 我が子は8組。まだまだ。

 で途中で、??なんかぎこちない足取りの男子が。
 って、ボケの男子。どした???

 入場が終わると、開式の言葉、国歌斉唱。からの、まさかの。。

 いまから担任が名前呼びます。呼ばれたら返事をして起立。。。って
 これは、娘はきついなぁ。

 実は散々自己紹介の練習をしていたのだが。
 想定外。
 ただこれ、短時間で教室で練習しているはずだから、そこでなにかあれば先生が動くはず、と思いみていたら、返事はできなかったけど、すくっとたった。偉い!

 次が新入生代表の誓いの言葉。これは同じ小学校だったお子さんが。
 もう素晴らしい言葉に、圧巻。娘はそれをきいて「いやされたー」と。
 そして校長式辞、PTA会長式辞、電報紹介と続いたが、校長先生の式辞がすばらしかった。
 そして、そのあと教員紹介、全員の紹介。事務の人も、用務員さんもそして最後はネイティブの人の英語で、「楽しく英語を学びましょう」で柔らかい空気に。

 式は無事に終わり、子どもは退場

 そのあと保護者に学年主任からご挨拶。
 これがもうすばらしい。ここに預けても大丈夫。あとは本人次第だと確信した。

教室へ

 先に生徒は教室で担任の先生からの事務連絡や、え、それ一回でもっていくの?という膨大な教科書。うちの子達でてきませんねって親友のお母様と。ちゃんと親友が重たい荷物持ち上げるのを手伝ってくれていた。
 そして親は役員決めだけどっていうと、先に帰るというので。

 役員決めと担任の先生のお話。
 
 担任の先生は男性で科目は理科。なんだが。あーこのかんじは娘には当たりだなぁって。
 そしたら娘も家で「あの先生、最高」と。

帰宅後

 きっと娘が重たい荷物だっただとかあーだこーだいっているから、と、急足で帰ったら。。。
 まず入場のトラブルのあいだ、生徒たちは廊下でずーーーーとだまーーーーーて並んでいたらしい。
 みんな緊張してて、しーーーーーんと静まりかえっていたとか。
 教室でも、それぞれが緊張は不安を壁とこんこんって叩いたり、いろんなことしてたよという娘。よーみとるのーと。
 
 そして、なんと、小学校に寄っていたらしい。
 うちは通り道だが、例のぎこちない入場していた男子も心細すぎて、よっていたらしい。どうやら男子はもう一人の男子のクラスに固まったようで。
 ただ同じ階にいるから、休み時間とか廊下で最初はわちゃわちゃするんじゃないかとは思うが。
 へーーー小学校に自然と集合するんだぁと。

 とにもかくにも娘も初日の大仕事を見事にやり遂げました。

が、しかし

 すでにつぎの不安と戦っている娘。
 授業中に音読ができないと。
 音読なんか中学ではさせないとおもうよっていうんだけども
小学校は容赦無く前から順番だったから、あれが相当トラウマになってるなぁって。発言したい人がして、じっくり聴きながら覚えていくひともいるんだからさーって、本当に、娘から学ばされた。
 余談だから短大の教員をしている私は話し合いのときは、場に貢献してください、貢献は発言だけではありません、聞き上手で相槌うつだけでも貢献ですね、書くのが得意な人はメモとれば貢献、字はっていひとはイラストでもいいですよにしたら、感想で「そういうのがありがたかった」ってやっぱりあった。
 学び方や表現のしかたは多様である。その多様さをもう少し学校は寛容に包んでもいいのではないかとおもったりする。

 さて明日からの中学校生活はどんなドラマが待っているのでしょうか。

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