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行ったり来たり?

1 「小学校行ってくる!」??

 といって出かけた娘だが、えーっとそこはこの春、卒業致しましたよね?と、あまりにも逞しい娘に呆気に取られた。そして、今日も。しかも、今日はどうやら「きちゃえばいいよ」と誘われたようで、堂々とって、昨日も堂々といってはいたが。
 しかも小学校はおそらく半分も行っていない。それでも毎朝、葛藤し、少しずつ行けるようになった6年間を思えば、彼女にとったは大事な時間を過ごした場所なのだろう。

2 なんでこんなことに?

 小学校の卒業式は非常に生き生きとして、半分も行かなかったのに、どうしてそんなに友達がいるんっすかってくらい、グランドや校舎を走り回って写真をとっていた。最後はまさかの男子の2ショット。あいつら、なーにしてるんだ?と呆気に取られて見ていた。
 そして春休みは次のステージへの不安が娘を襲い、それにひたすら付き合う日々。仕事があるのにー、とカラオケボックスでカラオケを聞きながら、私が原稿をカタカタ打っていたくらいだった。
 入学式当日、そわそわしだす娘。わたしは着物を着るのに忙しくて、構ってられない。すると娘のスマホに友達からメッセージ。「今日って制服だよね?」って、そりゃ制服でしょーって、どんだけみんなが不安なのかが娘のスマホから伝わってくる。ってなんならうちの娘が最も定着が怪しいのに、なんで?なに?だった。
 入学式はクラスを確認し、子どもたちは教室で、保護者は体育館で待機。
 大丈夫かなぁと思いつつ、どうにもならないので、ひたすら待機。

 1組さんが入場してきた会場は拍手!
 が、あれ?2組さんがこない??
 
 すると会場に、「手違いがありました。やり直しします。1組さんは退場をしてください」って。まじっすかー。

 この頃、教室では、廊下でひたすらみんな緊張してシーンして待機していたそうだ。

 仕切り直し。で、あーこれは、大変。先生が名前を呼び、呼ばれたら返事をして起立する、これは娘が最も苦手なもの。どーするんだろうとおもっていたが、娘は黙った起立した。なるほど、よいよい。
 娘によると、前のクラスで黙ったままの子がいたから、いっかなと思ったとのこと。先生によると教室で練習したときには返事ができていたらしい。

 で、意外と順調に行ったかーと思ったら。

3 やっぱりストップ

 授業が始まるあたりに、お腹が痛いといい、欠席。数日欠席しているとまた友達から連絡がスマホに。「頼むから帰り道だけでも一緒に」「お願いだから仮入部だけでも一緒に」という切実な友達の声が届き続ける。
 根負けした娘は部活だけ行ってくるといって、出かけていくようになった。

 え?柔道部??美術部とかじゃないの??
 
 仮入部は美術美に行きたい友達と美術部、柔道部に行きたい友達と柔道部で、一番通ったのは柔道部だった。しかもまんだらでもなさそうだったので、へー、どうなるのかなーと思っていたら、今度は最後の説明会の時に、ブレーキ。もう帰宅部でいいと。

 本人は部活があれば学校頑張れるかもと思っていたが、たぶん、プレッシャーがきて、ダメだったのだろう。

 こっから止まるのかな〜っておもっていたが、金曜日の午後から合流ができた日があった。その後もとびとびで中途半端な時間に合流。

 この辺りから学校との対話が始まるのかな〜と思ったが、道筋が見えないまま。それでも踏ん張っていたが。

4 トラブル発生

 土曜日の地域参観に行きたいと金曜日からいっていたので時間割を教えてもらおうと努力したが、うまくいかず。
 朝学校から連絡がくるかとおもったら、学校ではなく小学校の別室ルームで一緒だった後輩のお母様から「今日いますか?」と、いってないのですがと伝え、娘に彼が来ているらしいことを告げると、「だったらいきたかった」「でも時間割がわからない」と投げやり。
 これはなんかやばい空気だなぁとおもていたら、娘は散歩にでかけた。

 あー気持ちの整理をしにいってるんだろうなぁと。

 そして「忙しいんだよ」「わすれちゃったんじゃん」「一周回ってどうでも良くなった」と言い放つ。

 あーあ、なげちゃったー。

 そこで学校へどうしてこうなったのかを抗議の連絡をするも、うーん、危機感が伝わらない。のでもう一回。

 やっと電話で、何が起きていたのかがわかったが。
 えーっとずいぶん、雑っすねで、家族みんなどうでもよくなった。

5 で、「小学校行ってくる」である

 中学校の友達から小学校に行くという連絡があり、「行ってくる」っていっちゃったけどー。大丈夫なのかしらー。
 むしろ、そっちのほうが度胸いるでしょー。

 でも行けば喜んでくれる後輩がいる。たっぷり遊んできたらしい。
 そして今日も行くと。

 かつ中学校はクラスルームのアカウントをつくり入ると、授業の板書が送られてくるらしく、「ママ。これじゃ、わからないんだよね」という。
 だったら、行けばいいのにという思いと、中学校もこれどう活用しろっていうのかしら?と、どっちも謎なのである。

 というわけで入学してもうすぐ2ヶ月になろうとしているいま、まさかの、どっちつかずの行ったり来たりを自由自在にしている娘に、もうただただ、たくましいわねーと感心するしかない。

 これ、どんな展開になっていくのでしょうか? 

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