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印旛沼ダンボールイカダ名物、ユニーク表彰シリーズ

印旛沼ダンボールイカダCUPは、単に速さを競う大会ではなく、チャレンジを讃え安心してシッパイしていい場だと発信していくことも大事な役割。
それは、表彰にも現れており、多くの名物賞がありますので、ココではそのご紹介を。


ユニーク賞

協賛企業や、地元協力団体から、それぞれのコンセプトに通じる賞をご用意いただきました。

岩渕薬品賞→「ふきぬけズ」

100年企業である地元「岩渕薬品」。賞のポイントは、「100年くらい長く漕げそうな艇」。
受賞した「ふきぬけズ」は、物理学専攻のパパ2人が設計し、死角なし。安定感のある漕ぎでゴールまでぶっちぎりました。
毎年「住みたい家シリーズ」で出場してくれるこちらのチーム。去年は「ウッドデッキ」で、今年は「吹き抜け」。来年はどのパーツで来るか、そちらも注目です。

おめでとう!このチームの写真は、レース直前のゲリラ豪雨でカメラマンのカメラがやられてしまい、残念ながら運営側手元にありません。もしある方がいたら、事務局まで送ってください。


常磐植物化学研究所べねたむ賞→ミニオンズ

佐倉の地元企業、「常磐植物化学研究所」の表彰ポイントは、商品のイメージキャラクター「べねたむ」のように「かわいくデザイン性に優れた」艇。
受賞したチームミニオンズは、2年連続出場。昨年度も同乗したミニオンをそのまま連れてきてくれた、エコフレンドリーなチームでもあります。

昨年度完走したものの、今年はスタート直後に沈。何度も試みるも、なかなかスタートできず、最終的に泣く泣くミニオンをスタート地点の桟橋に捨てて出航。桟橋に捨て去られたミニオン、なかなかシュールな光景でした。
また、断腸の思いでミニオンをみかぎったにも関わらず、ゴール直前で再度沈。見どころの多いレース展開に、観客は釘付けでした。

今年はスタート直後に落水
桟橋に捨て置かれるミニオン
ミニオンを断腸の思いで置いてきたものの、ゴール直前で再度沈。ミニオン無念。


ビレッジアップ賞→かに

地元企業「ビレッジアップ」は、「解体」を手がけると言うことで、「漕ぎながら解体していた艇」として、蟹座で工作と印旛沼が大好きな双子チーム「かに」が受賞。
チームカニのレースは、1人が落水し、今にも壊れそうな艇を、もう1人がうまく漕ぎ、2人でフォローしながらゴールを目指した点が評価されました。「大丈夫?沈まない?」見ている観客がドキドキ。
ビレッジアップさんから、景品としてショベルカーの大きなプラモデルが渡され、大喜びのカニさんチームでした。これは、みんなうらやましかった!

沈んでる?沈んでない?微妙なバランスを保ち続けゴール
こんな景品をもらえるとは!カニのハサミが最新のシャベルに変わった


キノアン賞→るるぶち薬品

日本を代表するあんこ職人キノアンさん。まろやかで優しいあんこの味は、一切妥協しない工程の成せる技。と言うことで、キノアン賞のポイントは、「丁寧な艇作り」。
今回は、佐倉の魅力発信をコンセプトに、「風車とひまわり🌻」のアイデアで挑んでくれた「るるぶち薬品(岩渕薬品)」が受賞。
風車は観客席から見えるところで周り出す。まさか誰も回ると思っていなかったので、観客席のみならず、陸地がどよめきました。どういう仕組みになっていたのか、気になるところです。
いつも会場を沸かせてくれる岩渕薬品さん、今年もありがとうございました!

風車が回るとともに、観客席から歓声が沸いた


NPO佐倉こどもステーション賞→ロッキーひろっきー

「子どもの権利条約」を軸に活動する佐倉こどもステーション賞は、こどもの権利の1つ、「シッパイする権利」をポイントに、最速で沈んだチームを表彰。
「ロッキーひろっきー」は、設計・施工はまずまずでしたが、落とし穴はゲリラ豪雨。雨に降られてよろよろな船は、スタート直後、水面に浮かべた時点で水が入り込み、沈むとわかっている船に乗り込まねばならぬ「ロッキーひろっきー」。緊張で笑えない程だったとか(お母様談)。
そんなシッパイも、ナイストライがあったから生まれた結果。今年の結果も笑い飛ばして、いい思い出にしちゃえば、次への準備ができるってもんだ。来年も待ってるよ!

まさか最速沈の自分が表彰されるとは!いい笑顔で受賞してくれました。


ちきちき音楽祭賞→KYOJI ORA(キョージ オーラ)

大会の音響を担当してくれたちきちき音楽祭は、応援の歓声がいちばん大きかった点を評価し、KYOJI ORA(キョージ オーラ)を表彰。
なんせ、応援団の数が段違い。アイドルのコンサートさながらに、みなさん名前の書かれたうちわ片手の大声援でした。風で薮に流されながらも最後まで諦めず、1人で漕ぎ切った点も、声援が熱くなったポイントでしょう。
ちなみに、名前はドラえもん映画の「のび太の宝島」で出てきた船が由来だそう。

雨ニモマケズ、風ニモマケズ、ゴールを目指す。後ろの黄色もポイントです(これは何ですか?)
心から心配そうに見つめる大応援団


印旛沼探検隊賞 → 遅咲きロマンス

佐倉・印旛沼エリアを中心に森や水辺の遊びで盛り上げている印旛沼探検隊さん。毎年、彼らの名前にちなみ、「印旛沼をいちばん長く探検したチーム」、つまり、「いちばん遅かったチーム」に送られます。

今年は、「遅咲きロマンス」。昨年からこの大会を知ってくれていたそうですが、お子様が産まれたばかりで参加できず。今年、憧れの地、「沼」に、念願叶って出艇してくださりました(ご本人談)。
風が強く、一寸法師クラス(1人乗り)には不利なコンディションでしたが、諦めず、12分57秒でゴール。向かい風、13分近くこの船を漕ぎ続けるのはアッパレのひと言。
ちなみに計算すると、分速7メートル。だいたい亀と同じくらいの速度。

「結局のところ、人間は、恥ずかしいことや、下らないことに全力投球している時がいちばん楽しいのではなかろうか」by 遅咲きロマンス



各階級速さ賞

各階級の順位と、1位を取ったチームもこちらでご紹介。

トムソーヤクラス

今年の開幕レースを飾ってくれた2人乗りのトムソーヤクラス。2年目、3年目の出場チームも多く、安定した漕ぎでゴール多数か。と思いきや、今回は15チーム中4艇のみゴール。風など条件が厳しかった模様。

そんな中、抜群の漕ぎを見せつけたチームSPLASHが1位でゴール。速さの秘訣は、船尾につけているモーター。世界のYAM■HAがついてたら、そりゃ速いはず。

ついにダンボールイカダに電動モーターが搭載された貴重映像


一寸法師クラス

当日渡されたダンボールとガムテープで、制限時間内にイカダを制作し、レースする一寸法師クラス。
太陽の角度が上がるにつれ、風もだいぶ上がってきたこの日は、特に一人漕ぎの一寸法師クラスには厳しいコンディション。レース直前のゲリラ豪雨でも多くの艇がダメージを受け、スタート前にふにゃふにゃになる艇も。そんなことも含め、制作からレースまで思いっきりダンボールイカダを味わえた1日でした。

多くの選手がゴールに辿り着けない中、最速でゴールに辿り着いたのは、「きさかたいかだ同好会」。利根川・多摩川・最上川など、幾多のいかだレースを経験してきた猛者が、還暦をすぎ新境地にと、選んでくれた印旛沼。幾多の川を漕いできた経験を活かし、控えめにいって、ほぼほぼ沈んだ状態で見事漕ぎ切り、他チームを6分以上離しての最速ゴール。

ほ、、、ほぼ沈んでいる。誰もが思いましたが、この状態で見事ゴール


海賊船(通常コース)

3人乗り以上の海賊船クラス通常コースでは、途中ゲリラ豪雨が来襲。ピーカンで漕ぎ切ったチームと、レース中に降られ船上から浸水したチームと、雨など降らなくてもバッチリ浸水したチームと、明暗が分かれる結果に。

豪雨でカオスと化したレースを制したのは、ビレッジアップガーデンチーム。流線形の優しい加工をされたイカダは、レース直前の豪雨もなんのその。施工力の高さを見せつけ、圧倒的な速さでゴール。

丁寧な施工が遠目からでもわかるイカダ
本気でレースに臨んでくれるオトナたち、サイコーです。


海賊船(ロングコース)

最後は、3人乗り以上の海賊船クラスロングコース。通常コースはおよそ100メートルですが、今回はその3倍の300メートルとなりました。

漕ぐ速さだけでなく、パフォーマンスも重視のこの階級。こども審査員が各チームのパフォーマンスも審査し、タイムとパフォーマンス点で順位が決まります。

そんな長い距離を漕ぎ切り、見事優勝したのは、佐倉・八千代で不動産を取り扱う「ここすも・ここいえ」チーム。
住宅を取り扱う会社だけあって、屋根付きというアイデア。家をイメージして制作、いや建築した船だそう。強い日差しのみならず、雨も完璧に防ぎ、この日最強説。柱の安定感も素晴らしい。召集された若手メンバー、勢いの勝利。


一寸法師クラスと海賊船ロングコースの詳細については、こちら↓の記事でも書かせていただきました。よかったらご一読を。

今年も印旛沼が熱く盛り上がった1日。ご参加ありがとうございました。
また来年も印旛沼でお待ちしています。


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