海外旅行の思い出|ドーハで乗り継ぎに失敗した話(後編)
乗り継ぎに失敗して見知らぬ土地で一夜を過ごしたお話の後編です。
前編はコチラ👇
stand.fmで同じテーマについて話していますので、聞き流しにはこちらからどうぞ。ラジオも前編と後編に分かれています。
あの塔を目指せ
さて、いざ外に出るにも、自分がどこにいるのか、現在地がまったくわからない。
市街図の地図や観光パンフレットをゲットすべく、ホテルのフロントへ。
フロントにはカタール人なのかどうか不明だが、とにかく顔の濃いキリっと眉毛が特徴的なホテルマンのお兄さんがいた。
”Could I have a city map?”とトラベル英会話ブックに載ってそうな英語で果敢に挑むジャパニーズ。
お兄さんのキリっと眉毛がグニャっと八の字に曲がった。
「マップはないですね。」
ホテルに地図ないとかある?
ドラクエだってポケモンだって、冒険するのに地図ないとさすがに厳しくない?
とりあえず、中心地に行ってみるしかない、ということで、気を取り直して、中心地の行き方を眉毛のお兄さんに尋ねた。
眉毛お兄さんは神妙な面持ちで、カウンターを出てホテルの外に私を誘導した。
「あの塔が見えますか。あれを目指すのです。」
いや、ドラクエかよ。
迷わず行けよ、行けばわかるさ
村人、もとい眉毛お兄さんの指示に従い、とりあえず塔の方向に進むことに。
しかし、外に出て気づいた。暑い!
1月なので、日本もフランスもコート必須の寒さだったが、ここカタールは日中軽く20度を超えている。
完全なる装備ミス!
タンクトップに短パンの出で立ちでジョギングする欧米人を横目に、ブーツで闊歩するアジア人。
アルファベットの安心感よ…!
よくわからないけど、Souk(スーク)というのが市場のことである、と村の長老(グーグル)から聞いていたので、方向は間違ってないはず。
何があるのかよくわかっていないが、とにかく行くしかない。
そして、これが噂の塔…!着いた!
遠くから見たら何やら厳かな塔だと思ったけど、近づいてみると意外とフツー。銀行らしきものがあったので、オフィスビルか商業施設か何かだろうか。
黄金市場
ラクダの駐車場?駐ラクダ場?
このあたりで急に人も増えて活気がある広場に出たので、間違いない。ここ中心地!
スークは色んなお店が所狭しと並んでおり、狭い路地があったり、道が入り組んでいるので、超絶方向音痴の私はその中をぐるぐるするだけで、軽く1~2時間潰せた。
ふと看板に目がとまる。武器屋か?
ごーるど・すーく?
何やら金ぴかな香りのする場所でっせ!
と言うわけで、行ってみた。
これ、石油王とうっかり遭遇しちゃうやつ??
と思ったら、中は全然人いなかった。残念。
ナイトツアーに参加してみる
ふと、広場近くでバスツアーの案内板が目にとまり、夜はナイトツアーに参加することに。夜ひとりでぶらぶら歩いても暇なのでね。
それまでに腹ごしらえをすることに。
訳も分からず、とりあえずシシカカブ的なプレートを頼んでみる。シシカカブが何なのかはわかってない。
何しろひとりなので、話相手がいないのは寂しいが、ぼーっと行き交う人々を観察するのは楽しい。
集合時間になったので、バス停へ!
立派な二階建てがやってきたが、参加者は私含め10名もいない。
多言語対応のオーディオガイドを渡され、いざ夜の街へ!
めっちゃ都会。
これだけ見たら新宿の写真かと思って、携帯のアルバムから削除しちゃうところだった。
たしか大使館とかある高級エリアの近く。
何か建設してるとか言ってたかな、記憶にない。
何かいわれのある巨大真珠オブジェ。
何か言ってたけど、記憶にない。
道路標識がアラブな服装のイラストだったので、撮った。これは記憶ある!
というわけで、まったく内容は記憶に残っておらず、これから観光に行く方の参考にはこれっぽちにもならないバスツアーの様子をお送りました。
やっと日本帰るよ
見知らぬ土地、カタールはドーハにて過ごした1日も無事終わった。
翌日はまた早朝にバスに揺られて、見覚えありまくりの空港へ。
予定通りの飛行機に乗りこみ、帰路に就いた。
なんだかんだ楽しかった
最初はどうなることやら、と思っていたが、なんだかんだ良いホテルに泊まり、ランチをたらふくタダで食べ、ドラクエ的冒険にも出れたし、楽しい思い出になった。
帰国してから、こういう話を友人や同僚にしたら、「めちゃくちゃアクティブじゃん!」「超ポジティブ!」と驚かれたのだが、私は基本インドア引きこもり体質だし、スクールカーストの上位に君臨するような陽キャラでもない。
ただ、こういうトラブルの場合は、自分の力ではどうしようもない。だから、嘆いても仕方ないので、状況を楽しむしかないと思っている。
あとから思い返せば、笑い話やネタになるしね!
このコロナ禍もなかなか大変な時期が続くが、今できることをして、この状況をなるべく楽しむ気持ちで過ごしていきたいな、と思う。
早く以前のように海外旅行に出かけられる日が来ますように!
もしもサポートいただける場合は、小躍りしながら大切に神棚にお供えしたあと、今後の活動に活用させていただきます♡