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新発見・ひとりエモ野球観戦【2024.3.19】

3月18日(月)、深夜。
Xでトレンド入りしていたプロ野球のニュース記事を読んで、ちょっと急ではあるけれど現地に行ってみたくなった。

2019年まで埼玉西武ライオンズでプレーし、メジャーリーグでのプレーを経て現在は広島東洋カープでプレーしている秋山翔吾選手。
その秋山選手が翌日〜翌々日に行われる西武とのオープン戦で5年ぶりにかつての本拠地にてプレーしそうという記事を読み、これは現地に行くしかないと思った。

今から8年半ほど前。私がまだ高校2年生だった頃の話になるが、初めて西武の試合を現地で観た際に「バッティングも走塁も守備も素晴らしくて、喋りも面白い。ここまでチケット代に値する選手はいないだろう」と何度も思ったほどの選手が秋山選手だった。
何を隠そう、私は2017年に購入した秋山選手のICパスケースを未だに使い続けている。

秋山選手は以前からラジオ好きを公言していて、西武時代には帰りの車内で自身の打席実況を聴いて振り返っていると明かしている他、シーズンオフにはラジオで自らの冠特番が組まれるほどだ。秋山選手は私がラジオにハマってラジオリスナーになるキッカケのひとつになった選手だし、今でも秋山選手がリスナーだと公言しているラジオ番組を聴くことだってある。
ここ数年西武から移籍していく選手は後を経たないが、他球団でプレーしている選手の中では一番応援している選手だし、応援したくなる存在だ。

記事を読んだ翌日の3月19日(火)、家を出てからその日の試合チケットを購入し、ベルーナドームへ向かった。今回は初めて「ネット裏カウンターシート」という席種にしてみたのだが、どうなることやら。

電車を乗り継いで西武球場前駅に到着。ここの駅までは遠いけど、スタジアムまでは本当にアクセスが良くてありがたい。改札を出て2分で入場できるというメリットはさすがに強すぎる。

そういえば室内練習場に今シーズンから命名権契約で野球ゲームの略称がついていた(このゲームのファンとしては嬉しい話だが)。思わず周りの人達につられて写真を撮った。

フォトスポットは今シーズンも健在。
ここ数年の球場改修で色々と変わった中、
生き残ってきた場所のひとつかもしれない。

とりあえず開場時間はとっくに過ぎていたので、ひとまず入場。

さすがにここまでくるとフードコートだ
何でもありすぎる

私自身は野球が観れるフードコートだという説を推しているものの、今回はあくまで野球メインという考えだったのと予算的な都合で残念ながら球場では何も買っていない(その代わりと言ってはなんだが、球団スポンサーのファミリーマートでパンを買い込んではいたが)。

席種ごとのエリアがわかるガイドマップは、慣れていたとしても毎度本当にありがたく感じる。
そんなこんなで座席へと向かった。

なんとバックネット裏エリアの一番奥だった
いやいやいやいや聞いてない聞いてない
足元の空間もしっかりある
なんですかこれは

これはちょっと
さすがに贅沢すぎませんかね…?

こちらの「ネット裏カウンターシート」は、試合ごとに球団が定めている4種類のチケット販売カテゴリのうち最低ランクの「バリュー」でさえ5,000円するというどちらかといえば高額な座席ながら、公式戦では売れ行きが良い座席だ。
こちらの感覚的には、試合が近くなってから購入しようとしても売り切れていることが多い。
飲食にかなり力を入れている球場だけに、座り心地の良いイスに座ってじっくりと試合を楽しみつつテーブルで落ち着いて飲食したいという需要には、かなり対応している座席だと感じた。


試合は1-1の同点で迎えた8回裏に「おかわり君」こと中村剛也選手(40)が2ランホームランを放ち3-1で西武が勝利したが、あっという間だったというのが正直な感想だ。それもそのはず、この日の試合時間は2時間18分。3時間半超えも多い野球においては珍しい短時間ぶりだった。
久しぶりに観た秋山選手は以前より少しスリムになったような気もしたが、技術は健在。相変わらず素晴らしい選手だなと感じさせてくれた。

個人的に嬉しかったのは金子侑司選手(33)の活躍。ここ数年故障が多く苦労している選手だが、この試合では1番で先発出場して2安打1盗塁と躍動感しかない活躍ぶり。
俊足と身体能力の高さを生かした守備走塁が売りの選手だが、私は以前から彼を「スタイリッシュ金子」と呼ぶ。彼の走るフォームは今年も群を抜いて綺麗だし、爽やかでもある。
また、西武の試合を観ておいて二遊間コンビの外崎修汰選手(31)・源田壮亮選手(31)の守備について言及しないわけにはいかない。この試合でも相変わらず上手かった。私の友人は彼らの守備について「金の払える守備」という言い方をしているが、本当にそのコメント通りだと思う。

この日は出番が無かったものの、2018年まで西武でプレーし、巨人と楽天を経て今季から戻ってきた炭谷銀仁朗選手(36)もベンチ入り。試合前のセカンドアップでは、久々に西武のユニフォームを着た炭谷選手の姿を観ることができた。
炭谷選手、そして中村剛也選手と同期入団の“打撃職人”栗山巧選手(40)は本当に立ち姿から全部カッコいいので、ぜひとも注目してほしい。

8回裏には、ネクストバッターズサークルで栗山選手が代打の準備をしている姿を観た。
惜しくも打順が回ってくることはなかったが、今年も1打席にかける集中力の凄さがこちらにもしっかりと伝わってきた。


ホームランは、野球における偉大な夢だ。
とりわけ西武の野球においてはホームランこそ正義であり、全てを解決できる一番の解決策だと信じてやまない。
この8年間試合を観たり観なかったりしているが、近年は結局のところ栗山選手か中村選手が重要な場面で打って試合の流れを変えることで何とかなっている、というイメージを抱く。
結局全てを解決するのはほぼいつもこの2人だというところに行き着くのはもはや恐ろしいレベルで、この試合でも「これ何年やってるんや!」と思うほどに最高なオチを見せてくれた。
私が「ホームランの本家本元」と呼ぶ中村選手のホームランで勝ったこの試合は、その弾道と同様に今年も本当に綺麗なオチだった。


そんなこんなでせっかく所沢駅に来たので、普段行ったことのあるチェーン店からコーヒーが飲める場所を選ぼうとした。

さすがに多すぎる

選ばれたのは綾鷹…ではなくドトールコーヒー。スマホの充電がしたかったのでコンセントがあるカウンター席へ座ることにした。
試合後半にカフェインの入った飲み物(ライフガード)をがぶ飲みしていたからか、ちょっとだけコーヒーを飲みたかった。というわけでエスプレッソのSサイズとベルギーワッフルをチョイス。

少量のエスプレッソと1個だけのベルギーワッフルを味わいながら、そこで思い出した話をひとつ。

先日高校時代の部活の後輩とコメダ珈琲店に行った際にも話題に上がったが、高校で専門教科のコースがあったおかげでコーヒーが飲めるようになったのだと改めて感じ、当時の自分に感謝した。
私と後輩はそれぞれ別のコースにいたが、校内カフェで販売をする場面では時折カフェスタッフとパン販売スタッフという間柄で同学年内の別コースの人間が同じ場所にいるということもある。
後輩のいたコースではカフェで出す飲み物の商品開発もしているし、私のいたコースと合同で作り方の研修も行われる。そういった事情でコーヒーを飲む機会が自然と増えるというか、仕事として飲まないといけない環境に身を置いていたのだ。

それこそ西武の試合を初めて現地で観た8年半前には、ドトールで少量のエスプレッソを飲む私の姿など、全く想像できていなかっただろう。


ドトールでの休憩を終えて帰ろうとしたら、知らない改札口ができていて驚いた。そもそもこの駅はベルーナドームを思わせるほど駅の建物から出ずにユニクロにも書店にもスーパーにも行けてしまうし、駅から出ても商店街と西武百貨店があるのでやろうと思えば駅周辺だけで半日過ごすこともできるはずだ。吉祥寺でできることがほとんど駅の中だけで完結できてしまうような印象、とでも言うべきだろうか。正直圧倒されたので、これはこれでまた来たいと思った。

何かと新発見が多い、日帰りひとり旅だった。

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