愛着障害

この本を読んだ。

自分の苦しみについてドンピシャに書いてある…という興奮で一気に読んでしまった。

ただ、自分の場合は親のことというよりは、統合失調症によるトラウマ自体が原因の比重を多く占めると思う。それは誰が悪い訳でもない。

この本で、発達障害の多くは実は環境要因であり先天的なものではない、とする一方で逆に、藤川徳美さんの理論によれば統合失調症は間違いなく先天的な体質の問題である。その統合失調症の症状自体や、そのせいで多くの人に嫌われたというトラウマが、愛着障害の原因にもなった、ということらしい。

親のことでいうと、ゲーム禁止や、「数学不安」の項にあるように算数や数学ができないことについての叱責や失望が思い出されるが、やはりそれほど比重は多くないように思う。ただ、その統合失調症の苦しみについて、母親も最初は理解してくれなかったし、父親は今はどうかわからないが家を出るまで理解してくれなかったという点では、親が安全基地にならなかった、と言えるのかもしれない。原因は複合的なものだ。親の信じる宗教の問題もある。母親は自分が苦しんでいると思えば思うほど、自分の信じる宗教への信仰を押し付けることで解決を図ろうとする。その態度とその宗教に失望した瞬間こそ、親が安全基地でなくなった瞬間かもしれない。

自分の苦しみについて、より深く原理を理解できたことは、INTPである自分にとってそれ自体救いになった。

そして自分の愛着障害は、改善しつつあるということもわかった。
このnoteのバックナンバーにも書いてあるように、幸運にもある集団との交流を通して、自分の安全基地を取り戻しつつあり、社会的な成長や情緒的なものの発達を獲得しつつある、その実感にも裏付けが付いた、読んで良かったと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?