元・証券マンが証券会社時代を振り返って、今後の投資の糧にする(2016年編)


僕が証券マンになった、2016年。
どんな年だったか振り返りつつ、相場観を取り戻していきたいと思う。(ブランク4年)

2016年4月1日 証券会社に就職

日経平均株価:16,164.16円
アベノミクスの効果もあり、2013年ごろから株価は上昇。僕が入社した2016年はこの株高の高揚感と、いつまで続くのか?という不安感が織り交じる雰囲気。
間違いなく、10年上の先輩が入社した時よりは世間は明るかったと思う。

2016年6月23日 イギリスのEC離脱の国民投票

日経平均株価:1,4952.02円(6/24)
1286.33円(7.92%)安の1万4952.02円と、年初来安値を更新。2014年10月21日以来およそ1年8カ月ぶりの安値となる。

これは、パニック。社会人3か月の目のペーペー証券マンに、
イギリスのEC離脱の影響を語る知識も経験もなし。

そして、3週間くらいで、株価は元通り。

2016年11月9日トランプ大統領当選

2019年11月9日、午前8時ごろから開票が始まる。何が厄介って、場中に結果が出るということ。10時~11時くらいにトランプ優勢が報じられ、株価が下落。一時1000円超の英EU離脱並みの下落に。
為替も1ドル=105円半ばが一時101円台前半に。

僕がいたマネージャーの意向で支店はトランプ当選路線で、戦略を練っていたので(なかなか優秀なマネージャーだった)、それ自体は問題なかったが、お客様の反応はそうはいかない。

ひーひー、ぎゃーぎゃー!

もう売る!この世の終わりだ!トランプが大統領になるなんて!ありえない!

まぁ、そんな感じ。

お客様からの問い合わせに、

大丈夫です。一時的なものです!
イギリスの時もうそうだったじゃないですか!

と今思うと、くそみたいな回答をしていた。

結果はご存じの通り、
翌日1000円超の値上がり。

株って難しい。

2016年12月30日 大納会

日経平均:19,114.37円。

結果としては、3000円近くの上昇となった社会人1年目だった。
歴史的な瞬間に2度も遭遇した稀有な社会人1年目だったのかもしれない。


何か生かせることはあるか?

そこから約8年たった日経平均がこれ。

EC離脱もトランプもどれ?どこ?そんな何さがっている?という感じ。
2020年コロナショックに比べたらかわいいもんだ。

なんていう結果論に振り回されてはいけない。
この大陰線を目の当たりにして、最悪のシチュエーションも考えるべきだ。

結局は自己責任。

買うべきか、見送るべきか
売るべきか、持ち続けるべきか
自分で「決める」力を身につけよう。

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