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画像1 梶井基次郎『檸檬』と加藤シゲアキ『ピンクとグレー』、それぞれ23歳と24歳とで書いた作品です。文章は梶井の方が小説家らしい厚みを感じる。時代的差異なのかも知れない。同年代でも、社会の中での立ち位置としては当然に違いがあるはず。31歳で天折した梶井の23歳はすでに陰鬱だ。代表作『檸檬』以降は読むのも辛くなる。大学の後輩・加藤シゲアキの文章には、自身の学生時代を彷彿とさせる青臭さを感じる。直木賞候補となり、吉川英治文学新人賞を受賞した『オルタネート』ではもっと文章も熟成されているのだろうか?

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