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頼ることが苦手だ。
どちらかと言うと、自分のケツは自分で拭けと言われて育った。
自分の人生には自分で責任を持ち、自らの力のみで乗り越えるのだと。
確かに、それはそれで素晴らしいことだ。
ただ、そうやって生きていると度々限界を迎える。
自分しか頼れないので、弱い心を守るために理論武装することに疲弊し、
身体は常に悲鳴を上げている。
どこか心の奥では自分の事しか信用していないような、傲慢な人間になってしまった。
自分の人生に責任を持つ事と、自分の力で何でもやるというのは
似て非なることだと今になって思う。
世界の中で、"自分"が果たせる役割は限られている。
それでも、人それぞれの役割があり
それぞれの役割には大きな意味があると思う。
僕は自分の役割を超えてなんでも自分でやろうとした事で、他者が役割を発揮する機会を奪ってきたのかもしれない。
そもそも、何でもかんでも自分でこなせる訳がない。
むしろ、日常生活においての不具合は人より多いくらいだ。
でも、自分自身の人生を生きる事と頼ることはきっと両立出来るはずだ。
今の自分の器を見極めていれば、頼るという事も含めて自分で決めることが出来る。
頼るという事と、他者に決めてもらうという事は全く違う事だ。
今の自分という器を見極め、常に器から少しはみ出るくらいに尽力し
その他のことや結果については
他者や世界を信頼出来る人間で在りたい。
特定の結果に対する"信用"よりも
"信頼"という"ゆだねる"に近い状態でいたい。
こと音楽に関しても、今までは全部自分でやろうとしてきた。
良い意味で、そのやり方には限界を感じている。
好きなはずの音楽なのに、どこかずっと苦しい理由も今はなんとなく分かる。
自分に出来る事は限られているけれど、
他者の素晴らしい才能や力を信頼するという形で活動を拡げていけたなら
それはとても嬉しく、美しい事だ。
人事を尽くして天命を待ち
真の意味での他力本願を知りたい。
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