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7月の「読み聞かせ絵本」を選びました

 子どもクラスでは、稽古後の約10分間を利用して「絵本の読み聞かせ」を行っています。咲柔館が読み聞かせを行っている目的は、語彙力・読解力・想像力の向上といった難しいものではありません。ただ「本を好きになってほしい」という1点です。本を好きになれば、自分で本を読むようになる。本に手が伸びるようになれば、先に述べたような「〇〇力」は後から自然とついてくると思います。

 私が絵本を選ぶ上で大切にしているポイントは2つあります。
 1つ目は、お子さん達が好きなものに関する絵本を選ぶこと。今回は「電車」「ごはん」「猫」に関する絵本を選びました。お子さんたちは、稽古の合間に色々な話をしてくれるので、そこをヒントに本を選んでいます。加えて、今回はあるお子さんからリクエストがあった、かこさとしさんの「カラスシリーズ」の中からも1冊選びました。読み聞かせを楽しみにしているお子さんもいらっしゃるようで、嬉しいです。
 2つ目は、私自身がおもしろいと思った本を選ぶこと。読み手の「おもしろいなあ」という気持ちは聞き手によく伝わるものです。その逆もまた然りだと思います。市立図書館で約2時間かけて本を選んでいますが、「この本面白いなあ」 と「あの子が喜ぶだろうなあ」という感情が合致した本と出会った時は、まるで宝物を見つけたような気持ちになります。

 お子さんたちの喜ぶ顔を想像しながら選んだものの、実際に読み聞かせをしてみると反応が薄いこともたまにあります…。でも、こうした経験もお子さん達の好みや考え方を知る上で大切です。
 読む本は月に4~5冊ですが、1年間読み続ければ1年間で50冊以上の本と出会うことになります。その中から1冊でもお子さんの心に残る作品があればいいなあ、と思いながら楽しく本を選んでいます。

 これまでの人生の中で1番絵本を読んでいますが、まだまだ私は絵本の初心者です。みなさんが知っている「おすすめ絵本」を教えていただけると嬉しいです。深い絵本、クスクス笑っちゃう絵本、言葉・絵が美しいな絵本、そんな何度も読み返したくなる絵本があったらぜひ教えてください。
 これからもお子さん達と本をつなぐ活動を地道に続けていきたいと思います。

 余談ですが、いつか自分でも絵本を作ってみたいです。実は3つくらいお話の案はできています。やなせたかしさんが『アンパンマン』を描き始めたのが50歳。43歳の私にもまだできるかも…。実際に作るかどうかはお楽しみに!

 

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館


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