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おもちゃを使ったゆかいな稽古~葵陽塾・菅野先生の指導方法~

 8月11日(金・祝)に子どもクラスと中高生・大人クラスの合同稽古を行いました。今回も宇都宮市の柔道教室「葵陽塾(きようじゅく)」さんが来てくださり、代表の菅野先生が稽古の一部分を担当してくださいました。菅野先生の稽古は、お子さんや初心者の方でも柔道の本質を学ぶことができる素晴らしい内容でした。その稽古の特徴は、道具(おもちゃ)を使うことです。

 今回行った稽古を2つご紹介します。

①お手玉寝技
抑える人は、両手にお手玉を握ったままで抑える。こうすることによって、腕や体を巧みに使って抑える方法を身につける。

②120°回転
フラフープを畳に置き、その周りを3回で回りきるようにする(120°回る練習)。この動きは形(かた)の「内股」と同じであり、円運動で相手を引き出す練習になる。



 菅野先生はこれらの稽古をただ「面白い」で終わらせるのではなく、やる「目的」や「効果」をしっかりと伝えます。分かりやすい言葉で丁寧に説明し、学んだことをすぐに実践するので、小学校低学年のお子さん達も集中して稽古に取り組むことができました。
 今回菅野先生のご指導を拝見し、井上ひさしさん(小説家・劇作家)の言葉を思い出しました。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

 柔道の本質を深く理解し、柔軟な発想で、分かりやすく、面白く伝える。こうした工夫を常に続けることが指導者として大切なのだと強く実感しました。私ももっと勉強を重ね、より良い稽古を行っていきたいと思います。
 出稽古に来てくださった葵陽塾の皆さま、素晴らしい稽古を行ってくださった菅野先生、本当にありがとうございました。これからも「自他共栄」の心で、共に学び合い、高め合いましょう。

「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

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