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優しさのバトンをつなぐ

「刻石流水(こくせきりゅうすい)」とは、「受けた恩は石に刻み、かけた音は水に流す」という意味の言葉です。このような生き方ができたら本当に素敵だと思います。

先日の稽古でこの言葉をふと思い出す場面がありました。あるお子さんは未就学児だった頃、お兄さん達にいっぱい技を受けてもらっていました。道場のお兄さん、お姉さんたちにとっても優しく接してもらいながら、のびのびと稽古をしていたのをよく覚えています。
小学生になってからは、少しずつ「お兄さん」という感じが出てきました。たまに「先生、今日は学校で〇〇をしました。」と私に敬語を使うこともあってびっくり。最近では、年下のお子さんの受け役をしてくれるようになりました。きっと、自分がしてもらったことを覚えていて、「今度は自分が受ける番だ!」と思っているのでしょう。はりきって受身をしており、投げている未就学児のお子さんはとても楽しそうです。



受けた恩を直接返すのが恩返し。受けた恩を別の人に渡すのが恩送り。受けた恩を返す、渡すことで、優しさの輪が広がっていきます。優しさのバトンをつなぐ。そんな人と人との温かいつながりをこれからも大切にしていきたいと思います。

「柔道をやることで、人生はより豊かになる」
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館


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