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柔道の心を「英語」で学ぼう

 文武一道塾 咲柔館では、嘉納師範の言葉を学ぶ機会を設けています。この日は「稽古の目的」について学びました。講道館ホームページには、英語で記載されているものがあるので、外国人の方も柔道創始者の心を学ぶことができます。例えば、柔道修行の目的である「世の補益」を英訳すると“world benefits”です。


 ちなみに、以下の3つは柔道をやっている方なら誰でも知っている有名な言葉です。全部和訳できますか?(答えは最後につけておきますね)

①Maximum efficiency
②Mutual Welfare and benefit
③Flexibility overcomes strength

講道館ホームページ「師範の言葉」参照
(http://kodokanjudoinstitute.org/doctrine/word/)



 先日、ブタペストで行われた世界柔道選手権において、とても勉強になった場面がありました。それは、女子78㎏超級で優勝した朝比奈沙羅選手の優勝インタビューです。朝比奈選手は、全て英語で自分の気持ちを述べ、一切通訳を通さずに受け答えをしていました(IJFの公式YouTubeでご覧になれます)。
 私は海外の方たちと交流することはとても好きですが、ここまで流暢な英語でコミュニケーションをとることはできません。和英辞典に頼ったり、ボディーランゲージや雰囲気で何とか伝わる程度です。現在医師を目指して学業に励まれている朝比奈選手にとっては、簡単なことかもしれませんが、やはり純粋に「かっこいいなあ」と思いました。柔道をしている子どもたちにとって「英語を勉強しよう」と思う良いきっかけになるかもしれませんね。




 柔道は世界中で親しまれており、柔道を通して海外の方たちと仲良くなれる機会はとても多いです。私も経験があるのですが、海外の方であっても一緒に組み合うだけで、すぐに心が通じ合います。そこに加えて共通の言語でコミュニケーションをとれれば、より親交が深まるはずです。柔道と英語を学ぶことで、世界中の方たちとつながることができます。
 日本人の柔道家が、英語で「柔道精神」を語ることができたらすごくかっこいいですね。私も嘉納師範の言葉の英訳を教科書にしながら、少しずつ勉強しようと思います。ご興味のある方は、ぜひ講道館のホームページからご覧になってみてください。



〈答え〉
①精力善用  ②自他共栄   ③柔能く剛を制す


文武一道塾 咲柔館 ホームページ


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