柔道で「考える力」を伸ばそう
7月に参加した「国際生涯柔道セミナー」で学んだことを少しずつ稽古に活かしています。特にドイツの先生方から教わった「子ども自身が考える時間作る」という事を意識するようになりました。
今までの稽古は「この技は、必ずこの形で入る」というように、決まった形を教えて反復させる方法が中心でした。もちろん、基本をしっかりと教えることも引き続き行いますが、同時に「柔軟な発想で色々なアイディアを出すことの面白さ」も実感させたいと考えています。
例えば、袈裟固の「抑え方」と「逃げ方」を自分たちで研究したりします。抑え、逃げともに、基本の形は教えていますが、あえて「考える時間」を作ることで、新しい逃げ方やその対処方法などを自ら編み出す場面もありました。
また、「エビ(※)ができない」というお子さんがいた時は、すでに動きを覚えたお子さんに教えてもらうようにしてみました。この方法は、教えるお子さんにとってもプラスの効果があります。他の人の動きを客観的に見ながら、正しい動きを伝えることで、自分自身の理解も深まります。教えることは1番の学びです。
※エビ…寝技の基本動作。抑え込みから逃れる時に使う動き。
このように1回の稽古につき、一場面は、自分たちで考える時間を作るように心がけています。柔道の稽古を通じて、思考力や創造力といった「考える力」を伸ばしていきたいと思っています。何より「考える柔道」は楽しいです。
みんなで共通の課題に向き合い、全員の知識を集め、工夫を重ねて克服する。こうした経験が、学校や人生でも生きてくれたら嬉しいです。
「柔道をやることで、人生はより豊かになる」
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館
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