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柔道で心と体の姿勢を整える

 「姿勢を正して、黙想」。文武一道塾 咲柔館では、稽古の前後に約30秒の黙想を行っています。正座になって姿勢を正し、肩の力を抜く。目をつぶってゆっくり深呼吸をする。一見簡単に思えますが、幼児や小学校低学年のお子さんたちにとって、これはとても難しいことです。10秒も経つと、目を開けたり、手を動かしたり、時には寝転んでいたり…。でもここで焦らないのが肝心です。道場に通い続けるうちに、少しずつ背筋がぴーんと伸びるようになり、いつの間にかしっかりと黙想ができるようになります。

 人間の心と体はつながっています。黙想ができるようになる、つまり、体の姿勢が良くなると、心の姿勢にも変化が生まれます。稽古に対する集中力が高まり、楽しむ部分と真剣にやる部分のけじめもつくようになってきます。それは柔道の稽古中に限りません。勉強や話を聴く時も、しっかりと集中できるようになってきます。

 腰骨を立てる「立腰教育」を提唱されていた森信三先生(教育者・哲学者)は、「つねに腰骨をシャンと立てること。(中略)この一事をわが子にしつけ得たら、親としてわが子への最大の贈り物といってよい。」とおっしゃっています。お子さんにとって、良い姿勢は一生の財産です。柔道場では、稽古の前後の礼や相手と組んでいる時など、常に「姿勢を正す練習」をしています。柔道場で身についた良い姿勢が、お家、幼稚園や小学校でも活きたら嬉しいです。


「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」      
文武一道塾 咲柔館


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