2019.1.17訪問 書店&カフェ「本のあるところajiro」福岡市天神
編集者の知人が本拠地である福岡で出版仲間で集い読書会をしている。その会の名が「ドクフノカイ」と聞いて、うまいなと唸った。女性ばかりで読婦の会だという。彼女は出版社「書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)」の編集者だ。
「本のあるところ ajiro 」を経営する書肆侃侃房。2018年秋にajiroをオープンして以来、作家を迎えてのイベント行っており、その頻度は増すばかり。博多は遠いが、機会をつくり訪問したいと思っていた。実は昨年末に博多に行く機会があり連絡したところあいにく定休日だったため、訪問が叶わなかった。今回の博多行きは直前に決まり、博多駅で2時間の空白ができた。ajiroの営業日時を確認するとやっているよう。博多駅からは地下鉄で3駅。15分もあれば行けそうだ。すぐさま訪問を決めた。
天神の駅から地図アプリを頼りに歩く。目印のホテルを見つけ、大通りから入った通りにajiroはあった。朝ということもあり、ひっそりとした佇まいだ。そっと扉を開けると、書肆侃侃房の代表の田島さんがいらした。
この日は、取材前の短時間で、現地確認程度の訪問だが、次はしっかり時間をとって、できればイベントに絡めてと思っている。
そう考えつつ10カ月ほどたったが再訪の機会はまだない。
ソーシャルメディアを通じて知る書肆侃侃房の活動は興味深く、「本のあるところajiro」も遠方から訪れる人が多いようだ。
書肆侃侃房は、詩集と歌集100タイトル以上刊行し、2019年には笹井宏之賞を創設。2016年に文学ムック『たべるのがおそい』を創刊し、今また、新しい文芸ムックの創刊を準備中という。海外文学を手がけていることも知られており、最近では、韓国女性文学シリーズ の『惨憺たる光』 (ペク・スリン著)が注目を集めている。『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』 (北村紗衣著)が刊行即3刷重版!と、よく売れているという。
「本のあるところajiro」の案内に、「本が好きな人たちが集える場所に育てていきたいと思っています」とある。ソーシャルメディアにあがるファンの声を通じ、想いがかなっているのだろうな、と感じている。
書肆侃侃房 http://www.kankanbou.com
本のあるところajiro https://twitter.com/ajirobooks
文と写真 水崎真智子【会員番号 309】フリーランスの取材記者・編集者・教育ジャーナリスト。経営者やプロジェクトリーダー、学者、技術者など2000人以上へのインタビュー実績があります。<WEB記事一例>★進学実績非公開なのに志願者殺到!謎の中高一貫校・神戸女学院
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