自分に合う仕事
2023年5月
今の仕事に満足出来ていますか?不満ですか?馴染めていますか?違和感を感じていますか?
僕はちょっと変わった仕事に携われていて、最近というか、ずっとわかっていたんですけど、それに気付けて、で、行動してみて、で、確信的な(今の気持ち的に)事があり、それを元に綴ってみようと思います
「育成」の場
僕はダンススタジオを経営しながら並行して専門学校で教える仕事をしていた時期があります。時期と言っても20年近くなので思いっきり人生の一部ですね
僕はダンススタジオをこんな気持ちで運営していました
「育成」の場
「教場」では無い
教えを商品として提供するのではなく、どうなりたいかを叶えるお手伝いに対して報酬を頂く
今考えれば当時はプロダクションでも無い組織がそれを行う事は革新的だったと思います
自慢では無いけど、沢山の人材を輩出出来たと思っています
でも続かなくってスタジオは15年で閉鎖
まあ僕は経営者向きでは無かったのだと思います
でも充実していました
スタジオを運営し始めて最初の5年くらいは良かった
自分やレッスン声が大きなコンテストで入賞や優勝したりTVや大きなイベントにも絡んだり、自社で大きなイベントを開いたり。そんなこんなで地元でスタジオの名前やカンパニーの名前が広まっていくと
「上手くなりたいから」
「東京の大手事務所に入るためのレベルアップを期待して」
などの為に「教えて欲しい」という生徒が集まり始めるわけです・・・
普通のダンススタジオだったらお客が増える事は良い事ですが、スタジオ(僕)が提供したい事と生徒の需要がズレてしまい、場は壊れて始めます。スタジオ経営を収入ベースで考えれば(普通はそうですよね)生徒募集は当たり前だし、その為にあらゆる商材を有効活用するのはもっと当たり前ですが
僕は妥協出来なかった・・・
そうなると徐々に新規入会の生徒は離れます
その過程の空気の澱みに古参の方も離れ始めます
僕はスタジオのレッスンを一般向けからカンパニー所属者メインにしました
場は落ち着きましたが、当時の僕の地元ではエンタメに全振りするのは早すぎたのか?それとも僕が飽き性なのか?
もともとダンスカンパニーを発足し、そのメンバー達との稽古場の延長戦で出したスタジオだったので、結果的には原点回帰だったんですけどね
そんなこんなでも年に数回公演をしたりイベントを運営したりで良い感じでした
自分の居心地が良い場でした
ただし、メンバーや他の人はどうだったんだろう?
教育産業で感じた矛盾
並行に活動していた専門学校の事を綴ります
ここからはかなり僕寄りに曲がりくねった内容なので、サラッと読んで頂けると幸いです。
まず最初に専門学校での講師のお話しをいただいた時はすごく嬉しかった
だって専門学校ってプロを育てる場ですから!
しかし深く運営に携わるようになって違和感を思いはじめます
でもそれは至極当たり前で、そういう商いで学校や先生は報酬を得て生活をします
学校の会議や打ち合わせに深く参加するようになり、専門学校は学生に平均的に専門知識を教え、その先はなんとか就職やデビュー先を斡旋する場。その生徒数や卒業後の進路決定数が学校の優劣を決める
これ、当たり前すぎるし、これのどこがダメなのか?
でも僕はこれに矛盾を覚えちゃったわけです
僕にとって育てるとは「寄り添う」事、ただ技術を伝えることでは無い
「畑は耕した→種さんどうぞ埋まって下さい→水と日光・肥料は定期的に与えますよ!→それをどう使うかは種さん次第→一年後の種さんの成長を見て見合う出先を紹介しますよ!」
これって育ててないですよね?育ったっていう言い方の方が僕にはしっくり来ます
これがダメっていうわけではないです。だって、夢の世界で羽ばたくには努力は大事!自分で歩けなきゃ!
そうなんです!だから間違ってない!
けど、僕にはフィットしないのです。
どっちに居心地の良さを感じるか?
教える
と
育てる
はやっぱり全然違うって思ってて、僕は育てる側に居心地の良さを感じます
感じるんです
だから動きました
この場を教えるのではなく、育てる場にしよう!結果在校中デビューなどの成果は出ました!が、このやり方に学校も学生もフィットしなかった
彼らが欲しているのは「教場」
というか、殆どの日本人は「教場」的な場所で学び、その教えに心身ともに「慣れ」させられている
根っこから変えないと変わらない
でもこれも僕個人のエゴだとも思う
さてさて、そんな感じで色々なストレスを外から浴び(自分で勝手に浴びていただけ)、自分からも生み出し続けるわけです
=自分の心身を壊します
同じことは繰り返しちゃう
地元を離れます
東京に来ます
でもやっぱり専門学校系のオファーを受けます
最初の打ち合わせで夢を見ます
で、気づきます・・・
人間は同じ事を繰り返しますね
ただ、そんな中僕を救ってくれたのは、
僕を東京に導いてくれた恩人の大御所声優さんと
TRANCE ARTSというカンパニーから派生させたJUKUというプライベートレッスンでの活動と
僕にオファーをくれるネットラッパーの始祖的存在の彼
の存在でした。
自分のDJで楽しんで共感してくれる主催者とお客様&関係者様
僕のレッスンに「教場」ではなく「育成」を求めてくれる受講者
声優養成場でのレッスン
居心地が良いです
自分の居場所を守ること
大事にしなければいけない場です
今の僕にとって大事なのは「人」で無く「場」なのかも知れない。いや、その場を作っているのは「人」だからやっぱり「人」かも。
これを綴っているのは2023年5月19日です。ほんの数週間前に一応コロナ明け?かな?そして新規で声優養成所のレッスンが始まりました
夢を持って自分の意思でレッスンを選択した若い原石達と会いました
沢山話して沢山踊って沢山汗かいて
居心地が良いんです。
自分の場に帰ってきたなー!そんな感覚
もちろんずっとレッスンは続けていますが、改めて思ったんです
何をしている時が自分らしいのでは無く、後で気付くんですよね!
あー今日楽しかったなーって
その瞬間も楽しいのだけど、後で思うんですよね
あ!あそこが居心地が良いって
僕今年51歳なんですけど、それ今思うんです
早いか遅いかわかりませんが
でも今も思うんです
あそこは僕が僕でいられる場の一つだって!
あ!決して幸せ自慢では無いですよ
残念ながら現在居心地が悪い場所でも活動しています
おそらくご本人達は悪気は無いし、深い意味も無いんだろうけど「所作」「言葉使い」「プライベートに関わる質問」・・・こういうの僕苦手で、でもこれって僕が相手に勝手に思ってる偏見だし、決めつけ。「僕が作った相手」に期待して勝手に裏切られて・・・
相手に期待することはダメじゃ無いけど、繊細さん系には高リスクです
実際僕がそうだから・・・
今回こんな事を綴ったのは、もし何かしら共感出来る所があれば、それが何かしら読んだ方の問題解決につながれば良いなーって
まあエゴっす
長文読んで頂きありがとうございました。
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