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日本にいる外国人を支える「国際診療科」という存在

訪日外国人観光客などの患者を観ているのは、千葉県の成田赤十字病院。
年間約6000人の外国人の患者を見ており、全国でも珍しい「国際診療科」が活躍している。

主な仕事は、治療ではなく患者の心のケア。
日本語も英語も分からない患者とは、最新の通訳アプリを使い、不安を取り除いているという。

新婚旅行中に脳卒中で倒れたインドネシア人女性

チェックインカウンターの前で倒れた脳梗塞だった。
頭を切り開く開頭手術が必要だった。

彼女は夫と新婚旅行に日本に来ていた。
そして倒れたのは自国に帰る最終日だったとの事。

医師によるとあと30分遅かったら命が危なかった。
妊娠4ヶ月だったが、母子ともに無事だったとの事。

緊急手術から37日間で退院できることとなったファナタさん
幸い後遺症も無いとの事。

費用は総額で320万
高額ではあるが、普段の保険で2割が賄えた。

異国ニッポンで初めて出産するスリランカ人

昨年スリランカから来日したランディさん。
35歳で初めての出産。

日本語も英語も分からないため意思に 不安を伝えられずにいた。

そこで母国新原子の通訳アプリで本音を 聞くことに。

お産の時の痛みが怖いから最初から帝王切開にしてくれっていうのも以前からおっしゃっていた。

ただ、特別でない限り日本では帝王切開しない。

翻訳アプリで意志の話が正確にされると、日本語を少し理解している夫が大丈夫ですわかった。と言った。

ご主人はそれでいいっておっしゃるんですがちょっとご本人がなんとなく納得してない 感じには見えるんですよね。

ちょっとそこをもう確認して。

ランディさんの本音 はおさんの痛みが怖いんです。
痛いのが怖いなら、無痛分娩という方法があって、痛み を少なくするあの麻酔を使う方法もある。

すると、
お怖いけど自然分娩でやってみます。

対応された、
産婦人科医の西方紀子さんは、

こういうのですごく説明がしづらくてで それでそういう微妙な時に通訳さんが入って くださるとすごくありがたい。

という。

密着動画の中には出産の様子も取材されていた。

医師、看護師さんともに、不安を和らげるように、声を掛ける。

お産の途中で、こんなやり取りがあった。

看護師
なにか伝えようとしているので、聞いて下さい。

ランディさん
赤ちゃんが生まれた時間を正確に教えて下さい。

看護師
もちろんです!

スリランカでは生まれた自国で占星術をするのが慣習らしく、

こういう事は、コミニケーションできていないと、わからないことだろう。

翻訳アプリの役割は大きい。

外国人サポートの体制の必要性はなかなか理解されない

国際診療科を立ち上げた医師の浅香朋美さんは、外国人サポート体制の必要性はなかなか理解されないし、体制としても整っていないのが現状だという。

理由は、コーディネートや翻訳アプリの負担は病院側になるからとの事。

国際診療科は恐らく日本に住んでいる外国人にとって、とてもありがたい存在

毎日、病室を訪ねて

患者の在留資格の延長手続き
保険会社との医療保険の交渉

患者の気持ちに寄り添い心のケアをしている事。

医療関係の書類は、日本人でもよくわからない中で、事務手続きなどは恐らく、海外から来られている方にはほぼ無理な手続きだろう。

国内でも数少ない「国際診療科」を立ち上げた理由

国際診療科を立ち上げた医師の浅香朋美さんは、父の仕事の都合で高校を卒業するまでケニアで育った。

高校の時にボランティアした現地の病院でいろんな意味ですごく大変な 状況に置かれてる患者さんたちを当たりにし、すごい衝撃を受けた事が、医者を目指したきっかけになったと言う。

日本に戻り東大医学部に合格し、赤十字病院に就職してハイチやウガンダ、イラクなどで困っている人たちのサポートを続けてきた。

国際診療科の数は統計データに無いほど少ない

調べてみると、統計データが無い。

検索結果に出てきたものだけを数えると11院。

成田赤十字病院
りんくう総合医療センター
NTT東日本関東病院
国立国際医療センター病院
東京大学医学部附属病院
順天堂医院
東京医科大学病院
国立大学法人 東京医科歯科大学
聖路加国際病院
国立大学法人 岡山大学
神戸大学医学部附属病院

いずれも大きな病院で、一般の外国人がとても行けるような規模の病院ではなさそうです。

また、ほとんど東京が中心です。

ただ、空港近くにあるのはとても良い点ですね。

通訳アプリが登場した事は大きい

医療現場で通訳アプリが活躍しているのを始めてみましたが、非常に大きいですね。

ChatGPTなどの生成系AIで、リアルタイム翻訳や、抑揚がついたコミニケーションが実現できれば、より言語の垣根は取り除かれるかもしれません。

日本にも移民が増える。ただ、移民する日本人も増える。

日本に移民はこれから増えてくる。
恐らく社会課題になってくるだろう。

ただ一方で、移民する日本人も増えるだろう。
経済低迷が続いたことで、日本経済と労働環境を見限った日本人は早々にオーストラリアなど貨幣価値が高い国へ、移住している。

移民、移住者はその国の保険が受けられない事が多いのでは無いだろうか?
そもそも日本のように国民皆保険ではない国もあるだろう。

病院側のそういった資金繰りなどの事もあるので、なかなか難しいことではあるが、どの国に行っても最低限の医療が受けられる世の中になるといいですね。



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