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1ヶ月間で約10冊のインプットをしてみた!ChatGPTの書籍・雑誌・資料をたくさん読んで感じたことや学んだこと

今、世間を賑わせているChatGPT。
私は今まで、ChatGPTをPC・スマートフォンアプリで触りながらも、どのように活用するのが正解か、また、何に気をつけなければならないのかを全然理解していませんでした。
また、話題としても強いキーワードになっているにもかかわらず私自身の浅い知識に対して、強い危機感を覚えていました。

そこで、2023年6月を「ChatGPT超インプット月間」と位置付けて、書籍7冊・雑誌4冊・資料4種などの様々な媒体によるインプットを行いました。
「どの媒体も書いている内容は近い!」と感じながらも、出版時期が1ヶ月違うだけでChatGPTの情報がアップデートされていることもよくわかったため、基礎を学ぶことができただけでなく日々ChatGPTが進化し続けていることを感じとることが出来ました。
今回は、超インプット月間を通じて、私がChatGPTに対して感じたことや学んだことをご紹介します。

なぜ私はChatGPTのインプットを始めたのか?

Notionでインプット管理とメモ!

私自身は目新しい話題性に乗っていくタイプであるため、実際にChatGPTを触ってみたりアプリのダウンロードを行なってみたりはしていました。
しかし、ChatGPTに対して単純な質問しか行えず、正しく使うことができているかの確信を得ることができませんでした。
また、テレビやニュースで言われる「ChatGPTの危険な部分」もわかっておらず、2023年5月末までの私は、ChatGPT全般的な知識・理解は浅いものであるという自覚がありました。

このような中で、ChatGPTについて深く考える機会がありました。
その際の議論を受けて、私は知識・理解の浅さを痛感しました。
今後、様々な場で深い議論を行うことが増えるかもしれない、また、「ChatGPTを使いこなす力は今後の社会人の必須スキルになるのでは?」と感じたため、私は超集中的にChatGPTのインプットを始めることにしたのです。

▼最初に、この1ヶ月の目的意識をしっかり言語化しました。
①ChatGPTの一般論を理解し、顧客先のDX担当と同じレベルのChatGPT目線を持てるようになること。
②幅広く知識と情報を収集し、共通する内容を重点ポイントとして自分自身の理解を深め、スキルアップに繋げること。
③学んだことを”勉強メモ”として社内のチームに共有し、チーム全体のレベルアップのきっかけやチームへ貢献すること。

私が読んだChatGPTの書籍・雑誌・資料!

2023年6月は、少しでも隙間時間があればChatGPTのインプットを行いました。
その結果、書籍7冊・雑誌4冊・資料4種を読むことが出来ましたので、みなさまにもご紹介します。

書籍7冊・雑誌4冊・資料4種

▼書籍
先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来〜
ChatGPT 120%活用術
ゼロから身に付くChatGPT活用スキル-業務効率化、言語翻訳、文書の要約、万能シミュレーション
ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方
AI DRIVEN - AIで進化する人類の働き方 -
ChatGPTの法律
ChatGPTは質問・指示が9割

▼雑誌
週刊東洋経済(2023/4/22)ChatGPT仕事術革命
日経トレンディ(2023/7)ずるい!ChatGPT仕事術
週刊ダイヤモンド(2023/6/10•17) - これさえ読めばすべてわかるChatGPT完全攻略 -
PRESIDENT(2023.6.30号)ChatGPT仕事術大全

▼国・自治体資料
ChatGPT等の生成AIの業務利用について
AIと著作権の関係等について
ChatGPT活用実証結果報告
令和5年度著作権セミナー「AIと著作権」

▼テレビ
【ChatGPT】対話式AIの仕組み+活用術!

また、上記の他、各種SNSやWEBサイトの情報も日々追いかけています。
特に最近は、「NewsPicksのAIタブ」や「自民党議員のnote」などもチェックし続けています。

ChatGPT初心者へおすすめの書籍・雑誌・資料!

上記の書籍・雑誌・資料を読んでみて、私の主観ではありますが、ChatGPT初心者に読みやすいものを4つご紹介します。
「ChatGPTを学ぶにあたり何から読もう?」と考えている人は、一つのご参考にしてください。
※2023年7月にも数多くのChatGPTに関する書籍が発売されるので、2023年6月末時点のご紹介となります。

  • 『ChatGPTは質問・指示が9割』
    「ChatGPTって何?」「知ってるけど、よくわからない。」というChatGPTを全然触ったことがない人におすすめの1冊です。
    書籍内でも「いちばんやさしいChatGPTの入門書」と書かれているほど、とても読みやすい内容でした。

  • 『ChatGPT120%活用術』
    ChatGPTを触ったことはあるけれど、「どういう使い方ができるのか?」という人向けの1冊です。
    仕事や日常での活用事例や実際のプロンプトイメージもできる内容でした。

  • 『PRESIDENT(2023.6.30号)ChatGPT仕事術大全』
    ChatGPTを「ビジネスシーンでどのように使うのか?」という内容が、とてもよくわかる1冊です。
    雑誌系は結構どれも読みやすく情報も豊富なのですが、私の中ではPRESIDENTが一番おすすめでした。

  • 『ChatGPT活用実証結果報告』(神奈川県横須賀市)
    地方自治体の中でも先進的にChatGPTの実証導入を行なった神奈川県横須賀市の実証実験結果報告書です。
    職員アンケートも実施しており、ChatGPTを活用したリアルな現場の声と実例がとても参考になりました。

ChatGPTに関する知識をインプットするメリット!

ChatGPTに関する知識をインプットすることで得られるメリットとして、主に、以下の3つが考えられます。

  • ChatGPTを正しく使う力が身につく。

  • より効率的で効果的なChatGPTの活用ができるようになる。

  • ChatGPTを活用する上での注意点を正しく理解できる。

ChatGPTの特徴や使い方、注意点、プロンプト例などの知識は、自発的に学ばない限りなかなか得ることができません。
しかし、書籍・雑誌・資料を通じたインプットを行うことで、ChatGPTを網羅的に学ぶことが出来るでしょう。
その結果、ChatGPTに対する漠然とした恐怖心がなくなり、ChatGPTを使い倒して仕事を進める自分の力になるのだと思います。

ChatGPTに関する書籍・雑誌の読み方と学習する上での注意点!

ChatGPTの進化と利用者増加と共に、ChatGPTに関する書籍・雑誌・資料も今後より様々なものが販売・発出されると考えられます。
しかし、ChatGPTと同様に、書籍・雑誌・資料に書かれている内容も必ず正解とは限りません
ChatGPTに限らず様々な分野の書籍・雑誌・資料でも同じではありますが、そこには著者の趣旨・思考が必ず入っていますので「そういう考え方もあるよね」くらいで読むようにしましょう。
私は様々な視点の媒体を読み、共通する内容や確信的な内容を重要なポイントとしてインプットするようにしています。

また、ChatGPTは、たった1ヶ月で情報がどんどんアップデートされている現状(2023年6月時点)の分野です。
そのため、情報源の出版日・発出日を意識して情報源を選ぶことも大切なポイントとなるでしょう。
その情報が”ちょっと前の情報”か”今の情報か”を、きちんと理解しながら読み進めることを意識してみてください。

つまり、複数の情報源と様々な立場からの視点、そして、最後は自分の決断で情報が正しいかどうかを判断する必要があります。
今後も更なるChatGPTのアップデート情報や具体的な実例・活用術が掲載された書籍・雑誌が”新しい情報”として出続けることは間違いないですが、あなたの目で正しい情報を収集しながら、ChatGPTをより有意義に使い倒していきましょう。

ChatGPTに関する書籍・雑誌で学ぶことができた共通的なポイント!

ここでは、私がChatGPTに関する書籍や雑誌を読んで学んだ共通的なポイントをご紹介します。
ただし、全てを紹介すると情報量がとても多くなりますので、ChatGPT初心者に向けて、本当に基礎的な内容のみ箇条書きでまとめておきます。
より詳細の内容や参考となる情報は、各書籍・雑誌をご購入いただきご覧ください。

ChatGPTの特徴

  • チャット形式の画面に質問などを入力すれば、まるで人と会話をしているように答えが返ってくるもの。1往復で終わりではなく連続して会話ができる。

  • 入力されたプロンプト(質問文・命令文)に対して、よく使われている言葉を確率を用いて出力している。

  • 2021年9月までの情報しか持っていない。

  • ChatGPTは、自分を助けてくれる副操縦士や秘書的な存在

ChatGPTの注意点

  • 生成結果が正しいとは限らない。間違ったこともたくさん言う。

  • 言葉の意味を理解しているわけではない。それらしい答えを確立的に出しているだけ。

  • 最近の話題に対応できない。

  • 他人の権利を侵害するリスクがある。

  • 個人情報や機密情報を入れてはいけない。入力された情報はシステムを改善するために利用される場合がある。特定の入力内容を削除することはできない。

  • 指示が不十分だと思い通りの文章の生成が難しい

  • ChatGPTは、"上司"でも"先生"でも"博士"でもない。

ChatGPTの使い方

  • 入力するプロンプト(質問文・命令文)を工夫する。(条件や前提をきちんと書く)

  • 1往復で終わらず、複数のやりとりを通じて求める文章を生成する。

  • 生成された文章は、必ず人間の手でファクトチェックをする。

  • ネット検索の代わりとして事実を知るためにChatGPTを使うのは、お勧めしない使い方。

ChatGPTの活用事例(抜粋)

  • 文章作成、要約、翻訳

  • アイデア創出、ブレスト

  • 話題や思考の深掘り

  • 会議アジェンダ・議事録作成

  • タスクリスト・スケジュール提案

  • 課題解決の提案

  • コピーライティング

  • コード生成

  • Excel関数・数式の生成・検証

  • ビジネスアドバイスを聞く

  • SNS投稿・記事ライティング など

ChatGPTのプロンプト例

ChatGPTのプロンプト例は、書籍・雑誌内でも非常に多岐にわたり紹介されていました。
どの書籍・雑誌の事例も実務的で参考になるものも多いため、ぜひご覧いただければと思います。

その中でも、ほぼ全ての雑誌には、noteのCXOである深津さんのインタビューと深津さん考案のフレームワークが紹介されていました。
以下のフレームワークは私も日常的に活用しており非常に実用的だと実感しているので、みなさんも活用してみてください。(動画も非常に参考になるお話ばかりのため、ぜひご覧ください。)

# 命令書:
あなたは{プロの編集者}です。
以下の制約条件と入力文をもとに{最高の要約}を出力してください。

# 制約条件:
•文字数は300文字程度。
•小学生にもわかりやすく。
•重要なキーワードを取り残さない。
•文章を簡潔に。

# 入力文:
{入力文章}

# 出力文:

ChatGPTの「深津式プロンプト・システム」

また、OpenAI社においても、ChatGPTからうまく答えを引き出すための公式ガイドが発出されていました。
OpenAI社が提唱する内容は、以下の6つです。
(以下は、どこかのSNSで見かけたものをそのまま引用させてもらっています。)

・明確な指示を書く
・参考テキストを提供する
・複雑なタスクをよりシンプルなサブタスクに分割する
・GPTに考える時間を与える
・外部ツールを利用する
・パフォーマンステストを実施する

GPT のベスト プラクティス - OpenAI API

AI技術の進化と共に、人間も進化しなければならない!

今回は、超インプット月間を通じて、私がChatGPTに対して感じたことや学んだことをご紹介しました。

1ヶ月の間、ChatGPTに関する書籍や雑誌などを読み続けて、私はChatGPTに関する基礎的な知識の理解が深まり、また、「これからの仕事でどのように活用できるか?」の考察をしっかりすることができるところまでは来たと感じています。
そして、ChatGPTをはじめとするAI技術をどのように活用していくか、どのように一緒に過ごしていくかが、とても大切だとわかりました。
私からChatGPT初心者にお伝えしたいことは、まずは以下の3つです。

  • 生成AIは0→1を生み出すものであり"完成させるもの"ではないので、必ず人の手を入れる必要があること。校正・校閲などの「添削力」が必須スキル。

  • ChatGPTは「検索」や「決定」ではなく、あくまで「秘書」的なサポート・伴走ツールであること。

  • 「自分の頭の中」を明確に言語化し、AIとのコミュニケーション能力を高めていくことが大切になること。

また、昨今のAI技術の進化により、私たちの今までの働き方や思考回路は一度リセットさせて、1から考え直すタイミングなのかもしれません。
その理由は、「今まで通り」や「前年通り」の働き方が全く通用しなくなる時代が間違いなく近づいてきていると、強く感じているためです。
日々進化するAI技術が浸透し始めている時代においては、いかに”AIと共に生きる・AIと伴走する・AIを使い倒す人間”になっているかどうかが大切なのでしょう。

最後にはなりますが、私は「全ての場面で何がなんでもChatGPTを活用する必要はない」とも考えています。
AI技術の進化によりデジタル化は今まで以上に加速すると想像していますが、その中でも”適切なアナログ”はあるでしょう。
そのため、私自身もきちんとデジタルとアナログを使い分ける取捨選択の力を身につけて、AI技術と共に生き、AI技術と伴奏し、そして、AI技術を使い倒す人間になれるよう、今後も数多く出版される書籍などによるインプットを行いながら頑張りたいと思います。

稚拙な文章でしたが、本記事が少しだけでも、どこかの誰かの役に立つことを願っています。

では、また。
みなさまに心より感謝。

さぁ、進もう。

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