【レビュー】<テーマ:海外サッカー組>西原 拓夢 選手(Tiffy Army FC)【第6回 サッカー談義】2022.4.5
サッカー談義は、サッカーに関する様々なテーマでディスカッションし、意識を高めあえる仲間探しの場として、サッカーファミリー横の繋がりをつくるのが目的。
4月5日に開催した第6回 サッカー談義のテーマ「海外サッカー組」です。今回はカンボジアのTiffy Army FCでプレーする西原拓夢選手を発表者にお招きして5名で開催しました。
■レビュー
西原選手はミャンマーをはじめラオス、タイでプロサッカー選手としてプレーしており現在はカンボジアのTiffy Army FCに所属している。ポジションはFW。
これまで6年間、海外でプレーしている西原選手。小さい頃からプロサッカー選手になりたいと考えていた。しかし、大学ではトップチームの公式戦に絡めず、その後もJクラブの練習に参加するも契約には至らなかった。そんな西原選手を支えた一人は、大学サッカー部が行っていたサッカースクール生の保護者の方だった。西原さんの大学卒業後もその方との交流は続いていて、今も西原選手の原動力のひとつだそうだ。
西原選手はこれまで、給与未払いやシーズン途中でのチーム解体を経験している。日本の当たり前が海外では当たり前ではなく、毎日がハプニングの連続だと西原選手は言う。さらに2020年にオファーがあり移籍したタイのクラブでは新型ウイルスの流行によりリーグ方針が変更され、シーズン途中で契約解除となった。このような状況でもプロサッカー選手で居続けようとする姿勢に、参加者一同は心を揺さぶられた。
現在はカンボジアを拠点に、今後数年以内にACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場しJリーグクラブと対戦するのが目標だ。また、大学時代に高校の教員免許も取得しており、現役引退後は日本で指導者も目指してみたいそうだ。先月、約2年間毎日更新しているnoteにて自身のアパレルを立ち上げたり、様々なことにチャレンジしている。東南アジアで奮闘する日本人FWに今後も目が離せない。
Text by 重野 尚志(大学生)
■参加者感想
村中 翔一(主催者)
「大学時代トップチームの公式戦に絡めず悔しい中でも中『夢』であったプロサッカー選手になり、異国の地で活躍している西原選手の話に感銘しました。アジアの国際大会AFC CUP(ACLの下部に位置するアジアの大会)でもプレーしている。今回、お話を聞いて”信念”と”継続”の大切さを学ぶことができました。夢をあきらめず、努力しているからこそ達成しているんだなと。『夢』を持つ大切さを教えてもらえました。」
重野 尚志さん(運営メンバー・大学生)
「サッカーという競技は、ひとりの人間の生活環境や考え方を大きく変えてしまうほどの魅力を持っていると感じました。
自分もサッカーに魅せられた人間の一人なので、西原選手に負けないくらいサッカーの魅力にどっぷり浸かりたいと思います。」