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美容師に伝わる失敗しないオーダーの仕方【保存版】

こんにちは、オオクボショウヘイです。
(美容師歴12年、フリーランス美容師)

今回は、美容室で失敗しないオーダーの仕方についてお話しさせていただきます。

「美容師さんにどうやったら伝わるか」
「思っている事がなかなか伝わらない」

こう感じている方は多いのではないでしょうか?
「自分が思っていたのと違う仕上がりになってしまった」
というお話を何度も聞きます。

これは、ほとんどがカウンセリングの時点で、
お客様のオーダーを美容師が理解できていないために起こります。

このようなことが起こらないように、このテーマでお話しさせていただきます。

YouTubeでも同じ内容をお話ししています😊
👇【オオクボショウヘイ フリーランス美容師】
https://youtu.be/7FnBz-c5TyI

悩んでいる方に多く届いてほしいなと思いますので、「この記事が役に立つな」と思っていただけたら拡散していただけると嬉しいです。
ぜひ、美容師の方にも見ていただきたいです。

後半では
「思っていたより切られてしまった」
「見せた写真の色と違う」
というような失敗例を交えて、それを防げるオーダーの仕方もお伝えさせていただきます。

誰が見てもオーダーとかけ離れた仕上がりになってしまった、左右で長さが違う、チリチリになってしまったなど美容師の技術不足は今回、論外とさせていただきます。

「そもそもやりたい髪がない方」に向けては、また記事を作ろうと思いますので
もしよろしければフォローよろしくお願いいたします。

ではさっそく本題に入ります。

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失敗しない、おすすめのオーダーの仕方

・今日は何を求めて美容室に来店したかを伝える

「イメージチェンジをしたい」
「髪のケアをしたい」
「予算はこのくらい」

ざっくりで大丈夫です


・写真を見せる

Instagramや、 Hot Pepper、ネットの画像をスクショなどして美容師さんに見せてください。
モデルさんが可愛いから、は気にしなくて大丈夫です。
お客様の髪やお顔に合わせて提案してもらえます。
違うモデルさんの画像を3枚ほど見せていただければ、大体の雰囲気が伝わります。

ただ、美容師は用意していただいた画像をお客様より、細かい所まで見ています。
画像のまま再現すると
「これはやって欲しくなかった」
ということが起きてしまいます。

これがわりと多い美容師とお客様のズレだと思います。

では、これを無くすために必要なことをお話しさせていただきます。


・こうなるのは嫌、こだわりを事を伝える

画像だけでは伝わらない部分です。

「長さは変えたくない」
「あまりすきたくない」
「段(レイヤー)は入れたくない」
「あまり暗くしたくない」
「ダメージはできるだけ避けたい」
「色がすぐ抜けるのは嫌」
「前髪は絶対軽くしたくない」

など、絶対に嫌な事とこだわりを教えてください。
画像だけではわからない事、美容師が認識した画像との違い
が伝わります。
美容師は「画像はこうだけど、これは嫌なんだな」という事がわかります。

ここまで伝えていただければ大きな失敗はなくなります。


次に
・髪の毛やライフスタイルの悩みを伝える

「スタイリングに時間をかけられない」
「コテを使うのが苦手」
「右側だけハネる」
「乾かすのが大変」

ここまでで、美容師はお客様の理想と実際のオーダーとの差がわかります。
思いつく事は全て教えてください。
「前髪の白髪一本が気になる」
「一部分だけクセが気になる」
なども美容師にとっては大事な情報です。
ここから【理想】と【嫌な事】の差をすり合わせていきます


・美容師と理想と嫌な事のすり合わせをする

理想の髪型にするために必要な事と、こだわりと嫌な事は真逆の事だったりします。

「乾かすのが大変だけど、すきすぎるのは嫌」
「セットが苦手だけど、毛先にカールが欲しい」
「動きをつけたいけど、段は入れたくない」
「透明感のあるカラーにしたいけど、明るさに規定がある」

両方叶えるのは難しい事のどちらを取るか、
どのくらいまでは大丈夫かを決めていきましょう。

会社や学校でカラーの規定があるのであれば、どのくらいの色ならできるのかを聞いて、その中で選ぶか違う色を選ぶ必要があります。
コテを巻くのが無理であれば、お客様の髪質によっては再現できない髪型もあります。
コテを巻かずにできる髪型を選ぶ必要があります。
段を入れないと再現が難しい髪型が理想だけど、段を入れると広がるから嫌な場合は、段をどのくらい入れるのか。

ここまで決まればオーダーは完璧です。

簡単にまとめます。

来店した理由を伝える
写真を見せる
嫌な事、こだわりを伝える
髪やライフスタイルの悩みを伝える
理想と嫌な事をすり合わせる

Instagramなどで、事前にメッセージで確認することも可能です。
不安であれば、まずDMを送ってみるのも良いと思います。
本来であればお客様はここまで考えずに、気軽にご来店していただきたいものです。


ここまでオーダーをしっかりしたのにもかかわらず、思っていたのと違う
という事があります。

ここから先は少し細かいお客様と美容師の認識のズレと、失敗例と解決策をお話しさせていただきます。


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お客様と美容師のズレ

まず、前提としてネットにある画像はほとんどしっかりセットした状態で、色がきれいに見える場所で撮影したものです。
加工が加わっているものも多いです。

まず多いのが、

・画像を見せたのに仕上がりが暗い

髪の色は光に当たっている時と室内で見え方が違います
わりと暗い髪の毛でも、光に当たっていると明るく見えたり、透明感が出ます。
また、コテで巻いて動きをつける事で髪の毛が光に当たって透けて透明感が出たりします。
髪型によっても見え方が違います。
美容師はここまで考慮して色を見ています。

画像のまま再現しても、お客様にとっては色が違うと感じてしまう事があります。
そもそも染める前の認識がずれていたという事ですね。

外や、照明がの当たりが強い写真の場合は、
光の当たり具合によって色の見え方が変わってしまう
ということを覚えておきましょう。


・段を入れられてしまった

ボリュームを出したい、動きをつけたい。
このようなオーダーをした場合は、段を入れられてしまう場合があります。

写真の髪型には段が入っているのかまで、見ただけでわからない場合があると思います。
段を入れないと再現が難しい髪型のオーダーの場合は、「段は入れたくない」「毛先を軽くしたくない」と先に伝えておかないと段を入れられてしまうかもしれません。

伸ばしていたり、クセがある方は段を入れることで扱いづらくなってしまうこともあります。
段を無くすのに数ヶ月かかることもあります。
入れたくない場合は必ず先に伝えましょう


・グレーをオーダーしたが、イメージと違った

「こんなに紫にはしたくなかった」「もっと白っぽい方が良かった」
「もっと薄い色が良かった」
ということは結構多いです。

グレーにも種類があります。
ナチュラルなグレー、青っぽいグレー。

また、美容師が色落ちを考えてカラーを調合すると気持ち強く色が出ます。
「青くはしたくない」「ベージュよりのグレーが良い」
とお伝えいただけると、嫌なグレーにはなりにくいと思います。


・伸ばしているのに長さを切られてしまった

「毛先を整えるくらいで」とオーダーしてしまうと、美容師のさじ加減で毛先の長さを切られてしまう事があります。
1ヶ月で1センチ伸びると言われています。
前回のカットから1ヶ月で毛先を1センチ整えると、全く伸びていないことになります。
「何センチ以上は切らないでください」
は、絶対に伝えた方がいいです。

この辺りがよく聞く、残念な例です。

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最後に

美容師はお客様がそこまで技術の事をわかっていない事を、忘れてしまっている事が多いです。
美容師にとっての当たり前と、お客様にはわからない事で認識のズレが起こってしまいます。

絶対に嫌なことをお伝えいただけると、「思っていた仕上がりと違う」
という事が無くなります。


初めての美容室に行く場合「くじ引きみたいなもの」
とおっしゃっていたお客様がいらっしゃいました。
当たりの美容師だったら良いのですが、カウンセリングでオーダーをしっかり聞いてもらえない美容師だと、「不安だったり」「ハズレだ」と思いますよね。

そのような場合は担当を変えてもらう事も可能です。
ただ、「担当を変えて欲しい」とはなかなか言い出しにくいですよね。

その場合はこの記事の内容を用意しておけば大きな失敗は無くなるはずです。

髪の毛は失敗すると長い間嫌な思いをしなければならなくなってしまいます。
そのような方ができるだけいなくなって欲しいなと思います。

以上が今回の内容になります。

オオクボショウヘイのnoteでは髪に関するお客様の「気になる」や「為になる」記事、また美容師向けに記事を作成しています。  
ぜひフォローをして、今後の記事もチェックしていただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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