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立ち止まった時に気づくこと

先日、知人が出版した本の中で「立ち止まること」について言及していました。

振り返ってみると、自分が何かを選択してきた場面というのは、ふとした瞬間に立ち止まった時だったなと思います。
これまで走り続けてきた道を、ちょっと立ち止まってきたときに見えてくるものがある。そんな感覚をこの本を読んで思い出しました。

自分が立ち止まった時に選択してきたこと

自分が立ち止まった時の経験として、ぱっと思い出すのが大学2年生の時のことです。

1年の時から続けてきたサークルの夏の活動中に、季節はずれのインフルエンザの流行で活動が1週間ほどストップしました。
それまでは、バイトもせずそのサークルのことばかりやってきたので、急な1週間の活動中止に何をするでもなく家でだらだらと過ごしていました。

その時にふと、「自分はこのサークルに入るためにこの学校に入ったわけじゃないんだよな」とか「他のことももっとやってみたいな」とか思うようになりました。
そのまま両立してもよかったんでしょうが、これまでがそのサークルにかなりの時間を割いていたので、夏の活動の終了後に思い切って辞めました。

その後は、空いた時間でバイトを始めたり、自動車の免許を取ったり、違うサークルや活動に力を入れたりと充実した時間を過ごせたと思います。
あの夏に立ち止まる時間が無かったのなら、こういう経験は無かったのではと思います。

なぜ立ち止まれないのか

立ち止まることは、自分を振り返るために重要なことだと思います。
ですが、なかなかその時間を取れない人もいます。意識的に取らないようにしている人もいます。
なぜ、そういう人たちは立ち止まれないのでしょうか?

その理由は3つあるかと思います。
一つめは、その道に自信があるのだと思います。この道で間違いない、あとはわき目もふらず進むだけだと。
二つめは、立ち止まってしまうと今よりも悪くなってしまうと思っているのかもしれません。何かのミスをしたとき、ひとまず何か行動に起こさなければならないと。
三つめは、立ち止まると見えてしまうものから目をそらすためだと思います。何か嫌なことや辛いことがあり、それを考えないようにするためにひたすら走り続けているんじゃないかと。

様々な理由で立ち止まらずに走り続けている方がいます。
それでも、自分を振り返るため、現状を正しく認識するためにも、一度立ち止まる時間を作った方がいいと私は思います。

立ち止まった時にどうするのか

では、実際に立ち止まった時に何をしたらいいのか。
自分の今の気持ちや状態を見つめなおす時間にしてほしいと思います。

体調は悪くないか、ちゃんと寝れているのかといったことから、今の自分の心情などじっくりと自分と対話する時間を作ってほしい。
忙しさの中でないがしろにされがちな自分の体調や、本当はやりたいと思っていたことなど、そういうものに目を向けてほしいと思います。

ゆっくり湯舟につかりながらでも、まっさらなノートを広げながらでも、そういうことに想いを馳せてほしい。
そういう時間を大事にすることが、走り始めたときに自分を支える一助になると思います。