見出し画像

歌を、歌おう

最近よく聴いているVoicyのパーソナリティ伊藤羊一さんの著書「ブレイクセルフ」でこんな一節がありました。

あなたが尊敬する人-身近な人でも有名な人でもいいけれど―はどんな人生を歩んできたのか、ある程度はその履歴を追える人がいい。その人は、いったいどんな「歌」を歌い続けてきたのだろうか?読み取ってみよう。そのうえで、あなた自身はどんな「歌」を歌ってきたのか?あるいは、歌っていきたいのか?を考えてみよう。

ここでの「歌」は自分の夢や想いのこと。この文章を読んで以降、折に触れて考えていたことを今日は書きたいと思います。

今日は2021年4月1日。世間一般ではエイプリルフールとして知られた日ですが、夢を発信する日として「April Dream」というプロジェクトを株式会社PR TIMESさんが展開しているそうです。それに全力で乗っかってみようと思います。

努力が報われる社会に

大学のころ、地域振興を研究のテーマにしていた私はある地域をフィールドに調査をしていました。そこではバイオマス関係の活動をする方々とつながり、現在の活動状況についてお話を伺いました。

その中で私が感じたことは、彼らの取り組みが同じ地域内でも伝わっていないということです。地域を良くしようと頑張っているのに、それが伝わっていないということをとても残念に思いました。「なんでこの人たちの活動が広く知られていないのか」「彼らの活動をもっと応援してあげることはできないのか」、そんな気持ちを抱いた調査でした。

その時にできたご縁で何度か地域に足を運び交流を持たせていただきました。そうやって自分の夢に向かって頑張る人たちと触れ合うのはすごく楽しかったですし、自分もいつまでも夢を持ち続けられる大人になりたいと思わせてくれた出会いでした。

この時の想いがあったからこそ、非営利活動の資金集めを支援する「ファンドレイザー」という資格があると知ったときはすぐに資格取得に動きました。社会課題は多岐にわたり、まだ広く知られていないものもたくさんあります。その解決に向けて活動する彼らを支援し、彼らの目指す社会の実現に伴走できるその資格は、自分が抱えていた想いに応えるものだと感じました。

何かの目標や夢に向かって努力しそれが叶ったときはすごくうれしいものです。笑顔があふれます。できるならば、自分の夢を叶える人が増えてほしいし、その時の最高の笑顔をたくさん見てみたい。そんな社会にできたらと思っています。

次の世代が生きやすい社会に

読書をしている中で気づいたことがあります。それは、先人たち、人生の先輩方が惜しみなく自身の知識や経験を伝えてくれたからこそ、今の社会があるんだということ。ライターを発明した人が、その製法を独占していたら、私たちはいまだに木と木をこすり合わせて火を起こしていたかもしれません。
そう思うと、自分はずいぶんたくさんのものを受け取ってきました。それは読書や学校教育といった体系としてまとめられたものだけではなく、日々の仕事や活動の中で人から教わったコツや知恵のようなものもです。その受け取ったものにプラスして、自分の経験や知識も次の世代に渡していかなければならないなと最近思うようになりました。

自分が何か人に伝えられることはあるのかという悩みもあります。その中で行き着いたのが、自分が悩んできたことや今のモヤモヤを伝えることです。
以前、何かの本の一節で「その悩みは自分だけが悩んでいることだと思っているのか」というのを読んだことがあります。当事者にとってはそうではないでしょうが、意外と人の悩みは似通っていて、どこかの誰かも同じようなことを悩んでいて、それについて解決法を見出しているケースも少なくないと思います。そう思えば、過去に自分が悩んでいたけど今は解決していることや、今抱えている問題についてどう対処しているのかを伝えることは、今現在その悩みで苦しんでいる人の救いになるかもしれませんし、これからその悩みに出くわす人にとっては事前知識となるかもしれません。

この考えを持つようになって、若い世代に対して自分が受け取ってきたものを伝えたいという気持ちが強くなりました。単純に同じ寿命で死ぬとして、私より若い人たちは私よりも長生きします。私が死んでからの10年、20年後の世界でもっと素晴らしい人生を過ごしてほしい、素晴らしい世界を見てほしいと願っています。そのために、私ができることは彼らの成長を促すことと障害を取り除くことだと思っています。私一人の力では小さくて、彼らが進む道の石ころを取り除いたり、標識を直すくらいのことしかできないかもしれません。でもそれでつまづいたり転んだりする人が減れば、危険な道に進む人が減れば、この社会はもっと良くなるんだと思います。次の世代が生きやすく、笑顔があふれ、もっと先まで行ける社会。そんな社会を作るのに一役買えたら、最高だと思います。

最後に

ここに書いた言葉が夢のままで終わるのか、現実になるのかはまだ分かりません。きれいごとだと思われるかもしれません。でも、こんなきれいごとを言える世界の方がいいと思いませんか?

とはいえ、社会を変えるという大きな夢に対して私一人の力はずいぶん小さいように思います。「無理かな」と思うときもあります。そんな時に思い出すのは、「一燈照隅 万燈照国」という言葉です。どこかの片隅を照らすだけの一つの明かりでも、どんどん数が増えていけば国中を照らす明かりになるという意味です。自分一人の力では小さくて、目に映る範囲の人、自分の半径5メートルくらいの人しか笑顔にできないかもしれません。でも、その人たちがまた自分の周りにいる人たちを笑顔にできたら。それが連鎖すれば、どんどん良い社会になっていくんじゃないかなと思います。自分一人で社会を変えるなんて気張らなくてもいい、自分の周りを笑顔にできればそれが社会が変わるきっかけになるんだと思うことにしています。

私は昔から歌は苦手です。今日の歌もつたないものだったかもしれません。それでも、これからもこの歌を歌っていこうと思います。

【今回紹介した本】