僕の読書遍歴③「南総里見八犬伝」
僕が中学校の頃、はまって読んでいたのが、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」です。学校の図書館で借りて読みふけっていました。
本作のあらすじ
「室町時代後期を舞台に、安房里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士・はちけんし)を主人公とする長編小説」
少年マンガのような冒険活劇
本作の主人公たちには、ある共通点があります。
①「犬」の字を名字に含む
②それぞれが、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持つ
③牡丹の形の痣が、身体のどこかにある
と、現代の少年マンガでもありそうな設定がされているわけなんです。特に③は、ジョジョ好きな僕としては、「ジョースター家かな?」と思わせるようなキャラ設定です。
僕が読んだ「八犬伝」では、全八巻で、一巻ずつ犬士が増えていく、少年マンガのようなワクワク感があったのを覚えています。
マンガ好きの人にこそ読んでほしい
まるで少年マンガのような設定、ストーリー展開。ぜひ、「マンガは好きだけど、小説は・・・」という方に読んでもらいたい小説です。
江戸時代に書かれたとは思えない色あせない興奮が味わえます。