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マンガのセリフから考える仕事のこと

今日、ジャンププラスで読んだマンガのセリフがすごく印象的だったので、紹介したいと思います。

ブラック企業で働く人達の心は根深いです。
問題を認識しながら働き続けるのはなぜでしょうか?
「他のところでやっていけるか」「”逃げ”になるのではないか」「仲間に迷惑がかかるかも」
自己肯定感の低さ・・・プライドや連帯意識など思いは様々です。
でもなにより
頑張っているから・・・過酷だったからこそ
やってきた仕事を否定したくないのだと思います

「あの世のタスク」第1話より

ブラック企業のような環境で働く人たちを救っていく物語で、その従業員たちを見て放たれたセリフです。

このセリフを読んで、いろんな考えが頭の中をめぐります。
「今自分のやっていることが価値あるものだと信じたい」という気持ちへの共感、「その仕事を辞めて新たな仕事に移った方がいい」という想い…
辛い仕事をしていると思う人に対して、どうアプローチしてあげるのがいいのか分からなくなります。

ただ、今回は明らかにブラック企業だとわかっているのですから、素直に移動を勧めるのがいいのだと思います。そこで、「自分の仕事が価値あるものだと信じたい人」に向けて、どんな言葉をかけてあげればいいのでしょうか?
「そんなの価値が無い仕事だよ」と言うのか、「あなたの体や心の方が大事」と言うのか。それで聞く耳を持ってくれるのか。

「時間をかけて取り組んできたことは、それ相応の価値があるもの」という考えが、この根本にあると思います。「苦労して手に入れたからこそ価値がある」的な。

この考えを払しょくして、本当の価値あるものに目を向けさせる。相手がこれまで見えていなかったことに気づかせる。そういうことが、彼らにとって必要な手助けなんじゃないかなと思います。

「仕事は楽しいものだと信じたい」、そういう気持ちがあるから、今回のセリフに反応したのかもしれません。